ここはガンダーラか、中国風戒壇めぐり「無量寺(ガン封じ寺)」【愛知】

ガン封じ寺(無量寺)
愛知県蒲郡市のお寺、無量寺。またの名をガン封じ寺。ここは見かけによらずマニアをうならせるディープ珍スポットです。中国の岩窟寺院を思わせる神秘的な戒壇めぐりは必見!

高齢の参拝者でいっぱいのお寺

ガン封じ寺(無量寺)
観光バスから次々に高齢者のみなさんが出てきました。ここは年配の方々に人気のお寺なんですね。それもそのはず、あらゆる病気の中でも特にガンを防ぎ、治してくれると評判だからなんです。

ガンの部分を黒く塗って祈る

ガン封じ寺(無量寺)
絵馬には人の形が描かれていてガンを治してほしい場所を黒く塗って祈ります。どっさりと吊された絵馬を見ていると、患者さんご本人や身内の方々の強い思いが伝わってきます。

日本人の3人に1人がガン患者

ガン封じ寺(無量寺)
癌封じ堂にも壁をぐるりと覆うように絵馬が吊されています。現在日本人の3人に1人がガンでなくなっています。もはやガンは死因のトップ。ガンは最も身近な病気だったんですね。

ご住職のガンに関する講話

ガン封じ寺(無量寺)
ちょうどガンに関するご住職の講話が聞けると言うので私も団体さんに混じって拝聴しました。仏教における病気にならない心構えとか、発病したときの心の平安の保ち方とかかな? 人気のお寺だし、どんなありがたいお話だろうかと期待大。

これって日テレのお昼の番組?

ガン封じ寺(無量寺)
ご住職は立て板に水のごとくお話されます。

「やっぱねキノコ食べるといいのよ」

「ひじきに海草。これ最強」

「この食べ合わせ、気をつけなきゃだめよー」

こ、この口調はまさにみのもんた! 15分ほどの講話は終始一貫「この食べ物がガンに良い」ってものでした。ためになったけど、仏様のご加護とかそういうお話じゃないのね。

入口からしてただ者ではない

ガン封じ寺(無量寺)
講話が終わると本堂入って左にある千仏洞めぐりへ。入口からしてただものでないオーラが漂っています。たくさんぶら下がっているものは何だろうと近づいてみると、どれも観光旅行でつけるツアーバッチ。じゃらじゃら下がっているバッチを見ると、いかに人気のお寺かということがよく分かります。でもなぜツアーバッチ?

薄暗い千仏洞めぐり内部へ

ガン封じ寺(無量寺)
ほの暗い千仏洞めぐりの壁に絵が飾ってあります。これは地獄の様子を描いたものです。カラフルだけどスプラッタ。徐々に暗くなる奥へと進んでいきましょう。

両壁の神秘的な磨崖仏

ガン封じ寺(無量寺)
狭い通路の両壁に磨崖仏がおさめられていて地下霊場のようになっています。ここは中国の敦厚、洛陽などの石窟寺院をモデルにしているんです。無数の仏像に見つめられているようでゾクリ。

意外に長く感じる戒壇めぐり

ガン封じ寺(無量寺)
内部は暗くて方向感覚がなくなるためか、思ったよりも長く歩いたような気がしました。小さな明かりが灯っているだけなので、神秘的な雰囲気が漂います。

ぜひ裏手にも回ってみよう

ガン封じ寺(無量寺)
裏手には中国風の塔が立っています。周りには小さなレンガ造りのお堂が並んでいますよ。お寺の入り口だけ見ると分かりませんが、中に入ると意外に盛りだくさんでユニークなお寺でした。(2008年05月11日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

ガン封じ寺 無量寺(むりょうじ)

住所 :愛知県蒲郡市西浦町日中30
電話 :0533-57-3865
時間 :08:00~17:00
料金 :宝物殿拝観料(玄奘三蔵絵伝) 500円
休業日:年中無休
駐車場:無料

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