愛知県三河港にある埋め立て地三河臨海緑地にちょっと変わった公園があります。その名も日本列島公園。日本列島の形をそのまま庭園風に作り上げた、ミニチュア日本になっています。
細長い形を日本列島に見立て
この緑地は4つのブロックに分かれています。1スポーツ施設、2フィールドアスレチック、3自然そのままを保存したエリア、そして4つめのブロックが日本列島公園。もともとの土地が細長かったことからミニ日本列島としての公園整備が進んだそうです。このふぐの看板は山口県を表現しています。
植物、名産品、風俗を再現
県の植物や名産品、風俗なども再現して配置してあります。例えば北の寒い地方には針葉樹、南に下るにつれて落葉樹→常緑樹と植える木を変化させていますし、各県を代表する歌を石碑に刻んで置いています。ただ説明書きが何もないので非常にわかりにくい。樹木についてもサイトで調べて初めて分かったぐらいで。
川と山も配置
大きな川(8河川)は散歩道として再現。傍らに切り株を使って川の名前を表示してあります。山も10山が丘のようになっています。写真は淀川。川の道にそって歩いて行きました。
これを日本列島と言うのは無理がある
でも、言われないと日本列島だと分からないなあ。というのもかなりアバウトな形なので、これを日本列島と言い切るのはかなり苦しい。川や山の位置もそれほど正確でなく、地理の勉強にはならないかも。来るまでは東武ワールドスクエアみたいなのを想像してたんですが……。
県によって力の入れ具合が異なる
あちこちにベンチが置いてありまして、県の特産品や名物がモチーフになっています。これは山形の象徴の王将ベンチ。愛媛は蜜柑、青森は林檎。でも全部の県はないみたい。というか、県によって明らかに力が入ってるものと入ってないものがあります。
愛知だけ力を入れすぎ
兼六園なんか石灯籠がぽつんと置かれてるだけだし、北海道は何もなし(ひょっとしてこのトーテムポールが北海道の象徴?)。うう、気の毒。でも愛知県は三河湾はもちろん、知多半島、渥美半島まで作り込んでいます。かなりひいき入ってるような。
メインの富士山登頂
公園内一番目を引くのは富士山。中央に小高い丘が築かれています。18メートルあるので、結構な角度の斜面です。丘の斜面は登山禁止なので、階段から上がります。
足場が狭くて不安定
頂上の富士山火口まできました。石で組まれた井戸のようなものが置いてあります。上から見ると高さがあるし、足場が狭いので不安定で怖い。小さい子とか転げ落ちたりしないかな。
そ、そっけない……
そして火口は単に穴があいているだけ。説明書きなし。なんかそっけないなあ。この公園、綺麗なんだけど全く制作者の「熱」が感じられない。もうちょっといろいろ工夫できたのでは。せっかく税金を使って建てているのに……と残念感が漂ってしまっています。
なんとなく寂しさが漂う
人、全然いないね。寂しい。駐車場まで戻るとカップルが別れ話してるところに遭遇してさらにダウナーな気持ちに。でもなんとか良いところを見つけるとすれば、丘に登ったりできるしウォーキングや運動のための公園としては良いかなあ。(2008年05月11日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
三河臨海緑地(みかわりんかいりょくち)日本列島公園(にほんれっとうこうえん)
住所 :愛知県豊川市御津町安礼の崎
電話 :0532-31-4155(愛知県三河港務所)
時間 :自由
休業日:年中無休
入場料:無料
駐車場:無料(150台)