2000年に開館した愛知県下水道館は下水の流れから浄化のしくみまでを学べる施設。汚れを撃ちまくる3Dシューティングゲームやうんちスロットなどが人気。エッピー君もお出迎え。
こんにちは! ぼくエッピー!
ガラス張りの建物で、中に入ると人工の岩場が作られています。うわー、豪華。この施設のキャラクタはエッピー君。エッピー? 名前の由来は水を浄化する微生物「エピスティリス」です。マニアックだ。
子供でいっぱいの館内
入館料が無料ということもあるのか、館内は子供でいっぱい。下水処理の仕組みが学べる装置の前ではボタンを押したりハンドルを回したりで大騒ぎ。学習しているというよりは、単にボタンを押したいだけという感じもするけど。
バーチャルミクロスタジオで水を浄化せよ
一番人気だったコーナはバーチャルミクロスタジオ。微生物の働きを助けながら水をきれいにする3D映像のシューティングゲーム。立体的に迫る汚れをひたすら撃つべし! 結構燃える。
ウンチスロット大人気
くらしと水のコーナでは日常生活の排水をゆくえを学びます。子供たちが入れ替わり立ち替わり便器に座っているのはウンチスロット。便器に腰掛けると大音響でおならの音が鳴り響き、排水パイプの中をウンチが流れていくという、ただそれだけのものなんですが、ウンチという言葉一つでどっかん、どっかん笑いが取れるのはスゴイ。
ハムスターになりきる踏車
野外展示の踏車は、昔の田んぼに設置されていた水車を現代的にアレンジ。ハムスター状態で大きなクルマの中を走ると水がくみ上げられていきます。ハムスターになりきってわっせ、わっせ! 130センチ以下のお子さんは不可です。
野外展示も家族連れが多い
アルキメデスの螺旋型揚水機。ハンドルを回して水をくみ上げます。屋外には他にもビオトープや芝生広場、遊具があって、家族連れがのんびりと楽しんでいるました。
でもなぜか物足りない
建物もピカピカだし、下水についてのインタラクティブな展示も多い。子供達は楽しそうに遊んでいますし、この手の博物館としては賑わっている方です。でもなんだろう、この物足りない感じ……。
本当にそれでオールオッケーかな
なんとなくだけど、肝心な下水を見つめていないからのような気がする。豪華な施設でクリーンな展示。浄化された美しい水ばかりスポットライトを当てているからかもしれません。「汚い水はこのとおりきれいになるからオールオッケーだね! ノープロブレムだね!」とエッピーに満面の笑顔で言われている感じというか。
もう少し核心に迫った展示だと嬉しい
もう少し下水そのものに焦点を当てても良いかなと思います。この手の博物館は地域住民へのエクスキューズとして建てられることも多いので仕方ないんだけどね。でも東京のふれあい下水道館のような骨身に染みる学習施設の方が個人的には好きだな。(2008年06月15日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
愛知県下水道科学館(あいちけんげすいどうかがくかん)
住所 :愛知県稲沢市平和町須ケ谷長田295-3
電話 :0567-47-1551
休館日:月曜・年末年始
時間 :09:30~17:00
入館料:無料
駐車場:無料