岐阜県の関ヶ原ウォーランドは珍スポマニアに大人気の名所。浅野祥雲氏作の極彩色コンクリ像で、実物大の合戦絵巻を再現。ウォー(戦争)&ランド(遊園地)という名称も珍です。
天下分け目の関ヶ原
天下分け目の関ヶ原合戦は慶長5年(1600年)9月15日に、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍とが命運をかけて闘った決戦です。30,000平方メートルの敷地に実物大の人形を使って創りあげた関ヶ原合戦の大パノラマがメイン。関ヶ原インターチェンジから5分ほどでのぼりが見えてきます。
実物大の極彩色コンクリート武者人形
駐車場はがらーんとしていて私のクルマしか停まっていません。ひょっとして見学者は私だけでしょうか。入り口はお城の形をしていますよ。
作者は東海珍スポットの父・浅野祥雲氏
園内には実物大のコンクリート武者人形があちこちに置かれています。この人形がポスターカラー12色で塗り分けてみましたという感じの極彩色なんですよ。作者はご存じ東海珍スポットの父・浅野祥雲(あさのしょううん)氏。彼の作品がこんなにたくさん見られるなんて。まさに僥倖!



関ヶ原合戦のまっただ中で空想
人形はかなり間近で見られます。人形たちの間を歩ける場所もあり、まるで自分が関ヶ原の戦いのまっただ中にいるような気が……するように一生懸命想像力を働かせてみます。うん。なんか自分も参加してるような気がだんだんしてきた。うっ! 撃たれた!
浅野祥雲氏に依頼したのは先見の明
浅野氏の作風は初期ほど写実的、そして後期になるほどデフォルメが入ったユーモラスな作風になります。これらは後期の作なのでしょうか。実に味のある表情、ポーズではありませんか。浅野祥雲氏に制作を依頼した関ヶ原ウォーランドは見る目がありますね。
小学生の子供たちの歓声
園内を見て回っていると、家族連れのご一行に出逢いました。小学生のお兄ちゃんが「1600年にさあ~」と社会の時間に習った知識をフル動員で弟君に教えていました。よきかな。よきかな。リアルに作られた生首に「うわぁ、首、首~!」と大声を上げているのも微笑ましいですね。
ノーモア関ヶ原合戦じゃ!
見学路の最後にある武田信玄の人形は必見。その立て札には「我こそは武田信玄の亡霊じゃ!! もう争いはやめい! ノーモア関ヶ原合戦じゃ!」とあります。英語も使いこなす天才武将・信玄にうなります。
園内の人形は実は……
資料館も含め30分ほど園内を見学しました。いや、来て良かった! 大満足。ただ一つ気になることが。信玄の立て札によると、この園内の人形はみんな「亡霊」というコンセプトで作っているようです。ここ関が原の戦場で亡くなった方々の慰霊の思いを込めているんですね。
夜見たら不気味かも
そう考えると人形たちが不気味にも思えてきます。夜とかすっごい怖いだろうなあ。とある掲示板によると、関ヶ原ウォーランドは心霊スポットとしても有名という話があるみたい。夕方閉園なので、大丈夫ですけどね。(2005年11月20日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
関ヶ原ウォーランド(せきがはらうぉーらんど)
住所 :岐阜県不破郡関ヶ原町池寺1701-6
電話 :0584-43-0302
入園料:大人500円
休園日:12月31日
時間 :10:00~16:00(4月〜11月)10:10~15:00(12月~3月)
関連URL:関ヶ原合戦を体感しよう! 関ケ原ウォーランド 公式サイト