岐阜県中津川市の田園風景のこんもり盛り上がった丘・丸山。この山の中腹に魚の形に見える巨石、鮒岩(ふないわ)があります。古代人が飛行艇を模して作ったものという説もあるとか。
シャチやイルカのようにも見える
もうちょっと山に近づいてみましょう。全長は約7m、高さは5mぐらいでしょうか。尾っぽがピンと上に跳ねあがった岩の魚。写真左側が魚の頭で、右側がしっぽです。シャチやイルカみたいにも見えますね。台座の岩棚に上手くバランスを取って乗っかっています。
例によって参考文献は『MU ムー』
私がこの岩の事を知ったのは学研『MU ムー』(1986年06月号)の記事です。なんでも昭和50年2月に中津川市の上空に毎晩、赤と白の光を点滅させたひょうたん型の飛行物体が現れたそうです。当時宇宙考古学ブームだったこともあって、地元の遺跡と怪光との関係を調べた人も多かったとか。
尾翼を持った飛行艇か?
そんな中、宇宙考古学者・高坂勝巳氏が、中津川の鮒岩は実は尾翼を持った飛行艇を模して加工された岩なのではという説を発表。トンデモな匂いもいたしますが、いつかこの目で見てみたいものだと思っていたのでした。
あちこちに巨大な岩がゴロゴロ
この奇岩は丸山神社内にあります。鳥居をくぐり、石段を上っていくとあっちこっちに巨大な岩がゴロゴロ。というよりも、この丘自体が巨大な岩の集合体のようなのです。岩の間を縫うように石段が設けられている感じ。
この丘自体も人工物?
件の高坂氏はこの丘自体も人工のもので、太古には巨大な岩石を加工する超文明が存在していたと主張しています。そして鮒岩はその古代文明を象徴するモニュメントであると。うひょー、楽しくなってまいりました。
拝殿の奥へ向かう
鮒岩は神社の拝殿を抜けた奥にあります。きちんとお参りをしてから、はやる気持ちを抑えつつ林と巨岩の間を歩いていきました。
古記録や伝承が全く残されていない
鮒岩は赤い鳥居をくぐった先にありました。裏側から見てみるとそれほど魚っぽく見えませんね。側にあった説明書きには「この岩についての古記録や伝承の類いが全く残されていない」と書かれています。丸山神社の来歴も不明らしく、つまり未だに鮒岩が何なのかさっぱり分かっていない訳です。
印象としては自然物に見える
実際実物を目の当たりにしますと、人工物というには形がアバウトすぎるかなあという印象。元もとこのあたりは大きな岩が多い土地柄ですし、岩が重なり合った山の土が浸食で流されて、偶然魚型の岩が巨大な岩棚に乗った形になったような気がします。
超古代文明の遺跡……かな?
でもここは一つ、超古代文明の遺跡なのだと想像を馳せてみましょう。古代人が何らかのテクノロジーで魚の形に彫って、岩棚に乗せたのだと。その方がずっと心がワクワクしますものね。(2007年08月26日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
鮒岩・丸山神社(ふないわ・まるやまじんじゃ)
住所 :岐阜県中津川市苗木3342-1
時間 :参拝自由
駐車場:なし