日本土鈴館はスゴイ。とにかくスゴイ。今回の岐阜旅行の中で最も「スゴイ」を連発したスポットであります。館内をびっしり埋め尽くすコレクションにめまいを感じずにはいられません。
土鈴は粘土でできた鈴
岐阜県郡上と言えば徹夜で盆踊りをする郡上踊りで知られています。国道沿いにある日本土鈴館は、土鈴(どれい)をコレクションした博物館です。土鈴というのは粘土を焼いて作られた鈴のこと。古くから魔よけやお土産品として愛されています。
土鈴がなんと1万6000点!
日本土鈴館には土鈴がなんと1万6000点もあるんですよ。天井には2000以上のお土産ちょうちんがびっちり。ちょうちんはペナントと並んで、もらって困るお土産ベスト5に入ると思いますが、これだけの数があると壮観。
ありとあらゆるモノが種類別に展示
土鈴とちょうちんだけに驚いてちゃいけない。こけし、鞠、絵馬、お面、土人形、キップ、マッチ、箸袋、お菓子のおまけ……などなど、ありとあらゆるモノが種類別に分けられてこれでもかと展示されています。きっちりと分類された無数の人形と言えば和歌山の淡嶋神社を思い出しますが、種類の多さで言えば日本土鈴館はダントツ。
増築を重ねる日本土鈴館
日本土鈴館はメインとなる土鈴館から始まり、お土産品売り場のふるさと館、木と紙で作られたもののぬくもり通り、河童のキャラクタグッズかっぱ連邦共和国、郷土玩具やすらぎ館、アジアの民芸品アジア民芸館と増築に増築を重ねた作りになっています。
モノを美しく分類して整理整頓
特筆すべきはその整理法です。モノを集めるだけなら全国のゴミ屋敷だってモノの数では負けないでしょう。でもそのモノを美しく分類して整理整頓しているから素晴らしいのです。こんなにたくさんのモノが整然と並んでいるのを見たのは生まれて初めて。
コレクターの中のコレクター遠山一男館長
なんとこのコレクション、たった一人の方によって収集、分類されているんです。コレクターの中のコレクターとお呼びしたいその方は、館長の遠山一男さん。日本全国を飛び回って集めたモノを還暦の時に公開したのが日本土鈴館の始まりです。
パソコンでデータ管理
80歳を越えた今、収集範囲を世界に広げ、主にアジア各国のお土産品をコレクションなさっています。分類方法も現在はIT化。パソコンにモノの種類や入手場所を入力してデータ管理されているそうです。脱帽。
人生の全ての歴史がある
遠山館長は「ここにあるものは日記みたいなものでね。私の人生の全ての歴史があるんだよ。集めたものは全部覚えているよ。みんな見れば当時のことを思い出すから」とおっしゃっていました。
すべてにおいてスーパーなコレクター
なんとトイレにまでコレクションが増殖しています。収集力、分類力、行動力、記憶力、そしてモノに対する愛情。すべてにおいてスーパーなコレクター・遠山館長。今後もどんどんコレクションは増えていきそうですよ。「スゴイ」しか口から出てこないわけがよくお分かりになったのでは。(2007年09月17日訪問)【麻理】
おまけの小ネタ
日本土鈴館からすぐの国道沿いに大中小学校を発見。(大高中小ではなくて、高校が抜けてるけど)小学校から大学までの一貫教育? 実はこの小学校の名前は「大中(おおなか)」小学校。一度聴いたら忘れられない名前ですね。(2007年09月17日訪問)
追記
館長さんのご高齢にともない、2021年12月末日に閉館されました。大変残念です。楽しい思い出をありがとうございました。
参考文献
地図&情報
日本土鈴館(にほんどれいかん)
令和3年12月末日に閉館している施設です。ご注意ください。楽しい思い出をありがとうございました。住所 :
岐阜県郡上市白鳥町大島
電話 :0575-82-5090
時間 :09:00~17:00
休館日:年中無休
入館料:大人500円
駐車場:無料
関連URL:日本土鈴館