プラネタリウムと河童と西洋橋「藤橋城・どんどん橋」【岐阜】

藤橋城・どんどん橋
びっくりするほど山深い岐阜県揖斐川町。濃い霧の立ち込める山中、唐突に現れるの天守閣を持つお城! 幻覚と見まごうこのお城こそ、珍スポットとして名高い藤橋城です。

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要するに歴史には登場しない城

藤橋城・どんどん橋
平成元年(1989)築城の藤橋城(ふじはしじょう)は、実は歴史に登場しない幻のお城です。入り口には「藤橋城の歴史」には「南北朝時代に新田義貞が築城したが位置ははっきりしない。でもこの辺りにはたくさん砦のようなものはあった」てなことをもっともらしく書いてますが、元になった資料は築城時期や人物の生存時期に矛盾があり今ひとつ信用に欠けるんですよ。

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城の中身はプラネタリウム

藤橋城・どんどん橋
資料を最大限に拡大解釈して、村おこしのために7億円もかけて築城したってのが真相。だからこのお城は完全に観光用のレプリカで、中身はプラネタリウムという、訳の分からないものになっちゃってます。実はお金の出所である徳山ダム建設の裏金騒動で、地元では大もめにもめた経緯があったんですよね。

解説者と私、2人だけのプラネタリウム

藤橋城・どんどん橋
さておき、プラネタリウムでしばし星散歩。お客さん私だけ。ゆったりしたテノール声の男性の生解説に耳を傾けます。プラネタリウムってなぜか悲しいというか切ないというか、心が締め付けられるような気持ちがするんですが、私だけでしょうか

星の美しい場所第3位

藤橋城・どんどん橋
2階は宇宙に関する展示室。なんでもこのあたりは環境省の全国調査で星が美しい場所第3位に選ばれたこともあるそうで。

手作り感溢れすぎ

藤橋城・どんどん橋
展示物は手作り感炸裂。「星のグッズ」というキーホルダーやシールなど星に関する市販品を並べたコーナや岡田斗司夫氏監修の「王立科学博物館」シリーズのフィギュアの展示など……。

甲冑となぜか河童

藤橋城・どんどん橋
3階は旧藤橋村の民俗・歴史の展示室。甲冑や戦国絵巻の屏風が並んでいたり。でもやはり甲冑だけでは間が持たないのか、なぜか河童に関する資料が並んでいます。

まとまりのなさが珍

藤橋城・どんどん橋
藤橋城には河童大明神という祠もあるのですが、とくに何も書かれていないので由来がよく分かりません。多分河童が住むような美しい川の水をアピールしているのかな。「城」「プラネタリウム」「河童」というまとまりのなさが珍スポット化の原因になっている気がします。

やっちまったミスマッチ

藤橋城・どんどん橋
このお城のすぐ近くに、西洋風吊り橋「どんどん橋」があるんですよ。あー、やっちまった。城が日本風なのに橋が西洋風って。ミスマッチすぎ。名前もロンドン橋のシャレなんだそうで。6億円もかけたのに完全に採算合ってない。

将来どうなっちゃうんだろう

藤橋城・どんどん橋
他にもオートキャンプ場に歴史民俗資料館、ドライブイン……。こんなに作っちゃってどーすんだ。総工費3350億円をかけて作られた徳山ダム、そして巨額のダムマネーで揖斐川町の寒村に建てられた数々の建造物。行く末が非常に心配になるスポットでした。(2007年09月30日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

藤橋城(ふじはしじょう)どんどん橋

住所 :岐阜県揖斐郡揖斐川町鶴見332番地1
電話 :0585-52-2611
時間 :10:00~16:30
期間 :04月~11月(12月〜03月は休業)
休業日:月・火曜(休日に当たる場合は、その日を除く週初めの平日2日)
入場料:大人500円
駐車場:無料(60台)
関連URL:藤橋城・西美濃プラネタリウム | 揖斐川町ホームページへようこそ

※情報修正2018年05月