ひょうたんをテーマにした博物館、ひょうたん会館(養老瓢箪博物館)を訪れました。岐阜県養老町と言ったら養老の滝。滝の水が酒に変わったという養老伝説の名水の地です。
養老伝説とは
昔々、とても貧しく親孝行な木こりが老いた父親と暮らしていました。働き者でしたが、父の好きな酒を買うほどのお金がありません。ある日山に行くと酒の匂いが漂ってきました。なんとそこには酒が湧き出している泉が! 腰のひょうたんに汲んで帰って父親に飲ませると、髪は黒くなり肌のしわものびて若返りましたとさ。
そんな伝説のある地だからひょうたんってわけ。入り口の2メートルほどの金色のひょうたんがやたら目立ってます。
1階はひょうたんのおみやげ屋さん
1階部分はひょうたん関連のおみやげ屋さん。ダルマ型のひょうたんグッズがいっぱい。うーん、でも飾るところを選ぶおみやげかもなあ。入場料100円を支払って2階の博物館へ。
いろんな形、大きさのひょうたんがたくさん
いろんな形のひょうたんが並んでいます。長細いものから曲がりくねったものまで、形もいろいろ、大きさもいろいろ。ひょうたんって種類が多いんですね。
かなり年代物の展示
2階は中央にショーケースがあってぐるりと周りながら見る展示方式。壁にも天井にも様々なひょうたんが飾られています。昭和49年8月開館とのことでかなり年代物っぽい。
ジオラマによるひょうたん栽培法
ショーケースの中は、ひょうたんの種まきから収穫までがジオラマで作られています。背景の素朴な絵に暖かみを感じます。造花や本物のひょうたんを使って、ひょうたんの栽培法が分かりやすく解説されてますね。
ひょうたんの語源は?
『これからはひょうたんがおもしろい』という本に、農学博士・湯浅浩史氏によるひょうたんの語源が載ってました。瓢箪の「瓢」はお椀、「箪」はお皿という意味。瓢箪とは一椀一皿の粗末な食事のこと。論語の「一箪の食、一瓢の飲」が出展。なーるほど。
秀吉の馬印愛瓢馬票
こちらは養老町の有形文化財に指定されている、秀吉のひょうたんの馬印・愛瓢馬票。戦に勝つごとに一つずつ増やしていったという千成瓢箪でしょうか。一個しかないけど。
NHK『趣味の園芸』に寄せられた手紙
ひょうたん会館は、故・藤塚仁郎氏が作った博物館です。NHK『趣味の園芸』という番組でも放送されたようで、館長宛に全国各地のひょうたん愛好家の手紙が展示されていました。すっかり赤茶けてしまっています。それもそのはず、だって放送は昭和43年。
時が止まってしまったような博物館
開館式の時の写真がありました。在りし日の藤塚仁郎館長と町の人、ひょうたん愛好家の方々でしょうか。もう何十年も時が止まってしまったようなレトロなひょうたん会館。おみやげにひょうたんストラップを買って帰りました。(2007年09月30日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
ひょうたん会館(ひょうたんかいかん)
住所 :岐阜県養老郡養老町鷲巣1646-9
電話 :0584-32-2500
時間 :09:00~18:00
休業日:不定休
入場料:大人100円
駐車場:無料(15台)