7メートル! 1本の木に彫られた巨大仏像「飛騨開運乃森」【岐阜】

飛騨開運乃森
岐阜県高山市の飛騨開運乃森には日本家屋をびろーんと上に伸ばしたような巨大な建物がいくつも建っています。その中を覗いてみて唖然、巨大な木彫りの仏像が格納されています。

日本一巨大な一木彫刻7体

飛騨開運乃森
テディベアエコビレッジのすぐ近くの飛騨開運乃森(ひだかいうんのもり)。「日本一巨大な一木彫刻7体に出会えます」と書かれたパンフレットをを見て立ち寄りました。入り口からすでに珍スポットの香り。

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体重18.5t、身長7m50cmの毘沙門天

飛騨開運乃森
デカイです。写真横に立った私と比べるとお分かりのように、この毘沙門天、体重18.5トン、身長7メートル50センチもあるんですよ。しかも樹齢1200年のけやきを使って作られた一刀彫ってんだからスケールが大きい。

一本の木でできた珍しい巨大仏像

飛騨開運乃森
木を組み合わせたものなら巨大な仏像も結構あると思いますが、1本の木でこれだけ大きな仏像は珍しい。こちらの福禄寿布袋もまあでかいのなんのって。下から見上げると踏みつぶされそうです。福禄寿は6.5m、15トンの杉の木。布袋は3.5m、6.5トンの楢の木です。

飛騨の甚五郎コンビの作

飛騨開運乃森
これらの像の作者についての展示がありました。写真は飛騨の甚五郎コンビと呼ばれる、彫刻師の山村佐藤兵衛氏と中村円正氏。山本氏の座右の銘は「今やらねばいつできる、俺がやらねばだれがやる」。なるほどこんなすごいモノあなたでなけりゃ作れませんよ。

中村さんは1987年に45歳で、山村さんは1989年に81歳で亡くなっている。

杉の木のコブを見て……

飛騨開運乃森
こちらの恵比寿と大黒天は1本の樹齢700年の杉の木に彫刻したものです。飛騨開運乃森を作ったのは古物商の倉坪信雄氏。杉のコブを見た時に大黒天を作れという天啓を受けて飛騨の甚五郎コンビに制作を依頼したのだそうです。苦労の末1986年に飛騨開運乃森が完成しました。

素晴らしい発想と情熱に脱帽

飛騨開運乃森
オヤジ系珍スポットはたいてい夢のおつげ天の声などがつきものなんですが、木のコブを見ただけで多額の費用をかけ、これだけの観光地を作り上げてしまう発想と情熱がすごい。脱帽。

寿老人はどこ?

飛騨開運乃森
あれ、七福神は弁財天が紅一点のはずなのに、吉祥天が入ってます。女性像は吉祥天と弁財天の二体。普通七福神は寿老人ですよね。彼はいったいどこへ? 説明書きに寿老人はドライブイン数河(すごう)に設置されていると書かれていました。

寿老人と福禄寿を同じ神様とみなして、代わりに吉祥天を入れることがある。

美味しい清水と森林浴

飛騨開運乃森
一番奥に福徳の水という清水をのめるところがあります。自然のわき水で冷たくてとっても美味しいんですよ。森からの涼しい風が心地よくて思い切り深呼吸したくなります。なんだか健康運が上がりそう。

大黒様の袋をなでて金運アップ

飛騨開運乃森
大黒様の袋に触ると金運アップと言われかなり念入りにナデナデしてきましたよ。これだけでかけりゃ幸運も大きいに違いない。それから私が入った所とは別に正面の入り口もあります。こちらには不動明王の一刀彫が置かれていますのでお見逃しなく。(2007年10月20日訪問)【麻理】

おまけ

飛騨開運乃森
正面口の駐車場からひときわ目を惹くこんな建物が。まばゆく日光を反射する黄金の屋根。これは一体何? 調べてみたところ崇教真光の神殿なんですって。うひゃー、すごいね。でもこの後に訪れた崇教真光のピラミッド神殿・光記念館もすごかった。

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参考文献

地図&情報

飛騨開運乃森(ひだかいうんのもり)

住所 :岐阜県高山市西之一色町3-2021
電話 :0577-33-3317
時間 :08:00~17:00(3月~11月) 08:30~17:00(12月~2月)
休業日:年中無休(冬季は不定休)
入場料:大人700円
駐車場:無料(20台)

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