岐阜県の森のなかにある、森の水族館。日本・世界の渓流の魚40種、3000匹以上を飼育。日本最大の淡水魚・イトウは指を噛みちぎる恐れがあるから、水槽に手を入れちゃ絶対ダメ!
匠の館は築120年の農家造り
隣にある匠の館も共通チケットだったので見学。飛騨の匠の技を受け継ぐ名工・川尻治助氏が12年もの歳月をかけ完成させた大型の農家造りです。築120年も建っていますが今も改築することなく生活しているんですよ。
昔の農家ってこんな感じかな
牛舎には目がきらきらしたウシちゃん。庭にはヤギさん。キャベツのエサをやることもできます。のどかだなあ。昔の農家ってこんな感じなのかな。
ドクターフィッシュだ!
匠の館の入り口に水槽が置かれていました。あら、ドクターフィッシュではないですか! ドクターフィッシュって知ってますか? 西アジアにすむコイの仲間の淡水魚尾。体長10から15センチで名前はガラルファ。
ひゃー、くすぐったい
生後2、3年までのガラルファは人間の皮膚の角質を食べてくれます。アトピーなど皮膚病の治療にトルコやドイツでは保険のきく治療法として認められてるんですよ。手を入れてみるとたくさん寄ってきて指や手のひらをツンツン。うひゃ、くすぐったい!
続いて森の水族館へ
「こんな純和風の豪邸に住んでみたいものよのぅ」と呟きつつ匠の館を見て回り、建物脇を抜けて庭へ。奥にあるのが森の水族館です。天然木を使った入り口はエコロジカルな外観。
自然の渓流を再現した大きな水槽
中は温室を改造した感じで日の光が気持ち良いですね。自然の渓流を再現した大きな水槽が並んでいます。日本だけでなく、ロシアやチェコ共和国あたりの渓流の魚40種、3000匹以上を飼育しているんですって。
噛み切られる恐れがあります
日本最大の淡水魚・イトウがいますよ。北海道に住んでいて、アイヌ語ではチライ。その昔シカも飲み込むという怪魚チライもいたんだとか。「水槽に手を入れないでください。噛み切られる恐れがあります」と書かれています。ひいい。
ほほうこれが『釣りキチ三平』のイトウか
他にはニジマス、ヤマメ、イワナも飼われています。一室だけなのでちょっとあっけなかったですが、1メートルもある迫力あるイトウが見られたので満足。『釣りキチ三平』を読んで以来、一度は実物を見てみたかったんですよね。
『ぼくのなつやすみ』や『となりのトトロ』みたい
冷たい井戸水の出る手押しポンプ、庭ではウコッケイやアヒル、カモが歩き回り、池にはコイ。プレステの『ぼくのなつやすみ』に登場するような田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの家、または『となりのトトロ』みたいな風景。心がほっとするスポットです。(2007年10月21日訪問)【麻理】
追記:2012年08月13日
匠の館・森の水族館のTさんよりご連絡をいただきました。以下いただいたメールの抜粋です。
一昨年、宮崎県で口蹄疫が出てから、飛騨牛を守る為、当館では飛騨牛の森を閉鎖、山羊は病死、鴨は鷹にやられて残り一羽、烏骨鶏達はイタチに狙われたので、放し飼いはしておりません。
しかし、一昨年に匠の館に出来た、昭和の高山鉄道ジオラマが完成し、館内ではホットコーヒーもサービス(入場料は500円のまま)も始めました。
毎年8月には、トウモロコシの収穫体験もできて、このトウモロコシが絶品と、トウモロコシ目当てに来られるお客様もいらっしゃいます。お盆はジオラマもゆっくりご覧いただけないのですが、ぜひお近くに寄られた際には、遊びにいらしてくださいね。
飛騨牛の森の閉鎖など残念なこともありましたが、鉱山鉄道ジオラマやとうもろこしの収穫体験など新しい試みもなさっているんですね。匠の館・森の水族館は癒されるとても素敵な場所です。ぜひまた立ち寄りたいです。
参考文献
地図&情報
森の水族館(もりのすいぞくかん)
住所 :岐阜県大野郡丹生川村根方532
電話 :0577-79-2505
時間 :08:00~17:00
休館日:年中無休(冬期は臨時休業あり)
入館料:500円(匠の館・森の水族館・飛騨牛の森・全施設共通)
駐車場:無料(20台)
関連URL:民芸ミュージアム 匠の館