岐阜県可児市の鳩吹稲荷・弁財天は極彩色のペイントといい、敷地内の寂れた雰囲気といい、珍の香りがプンプンいたします。ぽっちゃり体型の弁天様はあの有名人に似てる──かも?
龍宮城のような入り口
鳩吹稲荷・弁財天は意外なところにあって驚きました。どこに存在するのかはこの記事の最後に。ミニ龍宮城といったテイストの建物が入り口です。「弁天様・可児のラスカル アライグマ」という看板が非常に気になりますがまずは入ってみましょう。
壁画のトンネルをくぐると
天女が舞い踊る壁画のトンネルをくぐると池が現れます。池の中に張り出した舞台にはカラフルな色が施されています。池の向こうには赤い鳥居が並んでいますよ。あれはお稲荷さんですね。
弁財天はヒンドゥーの神様
お堂の中央にいらっしゃるのが琵琶を演奏中の弁財天。「珍スポを10倍楽しむために・3分で分かる!仏像」という記事に書きましたように、「天」とはインドやヒンドゥーの神々が日本に渡ってきて、仏教に取り込まれたものです。弁財天はヒンドゥー教の女神・サラスヴァティーがその前身。
あの人に似てるかも
元は河川の神様なので、川の流れる音からの連想で音楽に御利益があります。池や島に奉られることが多く、ここでも池を見渡せる場所にいらっしゃいます。この弁天様、誰かに似てるなあ……と思ったら、柔道金メダリストの谷選手にそっくりなんですよ。
ぽっちゃり型で色っぽい女神様
派手な腰巻きをお召しですが、どうも布を後から巻き付けたみたい。池にも弁天様が水浴びなさっています。こっちも腰巻きは後付けっぽい。ぽっちゃり型でなかなか色っぽい女神様だし、素っ裸は公共の場ではよろしくなかったのかな。
鳩吹稲荷は千代保稲荷からの分霊
池の奥にある鳩吹稲荷。説明書きには「可児市羽崎天ヶ峰おちょぼ稲荷の分霊をお奉りしたもの」とありました。おちょぼ稲荷は千代保稲荷の愛称です。そしておちょぼ稲荷も京都の伏見稲荷の分霊をお奉りしたもの。商売繁盛の御利益があります。
池の周りのベンチは何のため?
お稲荷さんから見ると池の舞台を中心にベンチが放射線状に並べられていることが分かります。ここで野外コンサートとかやるのかしら。おっと、忘れるところだった! 神社の反対側の「可児のラスカル アライグマ」のことを。
ラスカルはどこ?
でも何にもいない。動物の気配なし。寒いからひっこんでるのかな。エサの無人販売所には「お金は必ず入れてください。弁天様がみてみえますからね」との注意書き。100円のエサ代を惜しむとお稲荷さんのたたりもありますぞ。
鳩吹稲荷・弁財天のある場所
鳩吹稲荷・弁財天は、実は日本ライン花木センターという大型園芸店の敷地内にあるんですよ。最初どこから入ったらよいのか分からなくて、細い路地に入り込んで往生しました。どうぞご注意を。(2007年11月23日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
鳩吹稲荷・弁財天(はとふきいなり・べんざいてん)
以下の情報は「日本ライン花木センター」のものです住所 :岐阜県可児市土田4567
電話 :0574-25-3126(日本ライン花木センター)
時間 :09:00~17:00(10月~02月)
09:00~18:00(03月~09月)
休業日:年中無休
入場料:無料
駐車場:無料(450台)