(閉鎖)デジャブを感じるレトロ博物館「三重県立博物館」【三重】

三重県立博物館
子供の頃に訪れた気がする……そんなデジャヴを感じる博物館が、三重県三重県立博物館です。昭和の香りのするレトロな外観は古き良き博物館のイメージ。リニューアル前の記事です。

三重県立博物館は「三重県総合博物館(MieMu:みえむ)」として2014年04月19日にリニューアルオープンしました。この記事は以前の博物館のレポートですので、新しい博物館の展示内容とは違っています。ご注意ください。

どこかで見たような景色なんだけど……

三重県立博物館
薄暗い館内、蛍光灯の明かり、ホルマリン漬け、骨格標本。なんだろ、これどこかで見たような景色なんだけど……。展示物を見ながら頭の奥の記憶をさぐっているうちに思い出しました。あっ、これ、学校の理科室だわ!

身近な動物ばかりでまるで学校の理科室

三重県立博物館
高校生の時、私は生物部員でした。通っていたのは古い学校だったので、理科室はかなり標本が充実していました。この博物館の標本は、イタチやノウサギ、カラス、スズメと身近な動物ばかりなので、まるで学校の理科室みたいなんです。

長さ約6m、高さ約2.5mのトリケラトプスの骨格標本

三重県立博物館
それだけじゃ寂しいからか、長さ約6m、高さ約2.5mのトリケラトプスの骨格標本も置かれていますよ。ただしレプリカです。トリケラトプス以外はかなり地味な展示です。

小学校・中学校の夏休みの課題らしき展示物

三重県立博物館
学校の理科室感を醸しているのは、剥製だけではありません。小学校・中学校の夏休みの課題らしき展示物が、ナチュラルに飾られているんです。小中学生の手書きのノートや昆虫採集がたくさん。

自分の自由研究が展示されたら嬉しいだろうなあ

三重県立博物館
小中学生の研究だからと言ってバカにしてはいけません。元生物部員の目で見ても、標本の作り方は丁寧で見事です。理科少年・少女にとって自分の研究が博物館に飾られるというのは、とても誇らしく嬉しいものでしょうね。

地域の子供たちが理科に親しめる博物館

三重県立博物館
入場料を取る、県立の博物館として、子供の自由研究を他の展示物と同じように並べているのが良いのか悪いのか分かりませんが、少なくともこの地域の子供たちが理科に親しむという点では効果を上げていると思いました。

ふれあいルーム・ちゃれんじルームで理科体験

三重県立博物館
敷地内には「ふれあいルーム・ちゃれんじルーム」というプレハブがあります。剥製や化石などを手で触ることができるんですね。

かなり地味な展示

三重県立博物館
こちらもシロクマ以外はありふれた動物の剥製ばかりでかなり地味な展示。でもそんなありふれた動物さえ見たことがない子供が増えていると思うので良い試みなのかな。

さんちゃん、全然動かないよ

三重県立博物館
最後にご紹介するのが博物館のマスコット・オオサンショウウオの「さんちゃん」。なんたって特別天然記念物ですから一番の目玉なのでしょうが、寒いのかまったく動きません。お客さん飽きて帰っちゃうよ。

コンピュータや華々しいパネルでインタラクティブな展示を追求する博物館が増える中、こんなレトロな博物館はある意味新鮮。リニューアルされずにずっとこのままの姿でありつづけることを望みます。(2006年11月23日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

三重県立博物館(みえけんりつはくぶつかん)

三重県立博物館は「三重県総合博物館(MieMu:みえむ)」として2014年04月19日にリニューアルオープンしました。この記事は以前の博物館のレポートですので、新しい博物館の展示内容とは違っています。ご注意ください。

住所 :三重県津市一身田上津部田3060
電話 :059-228-2283
時間 :(火〜金)09:00~17:00 (土日祝)09:00~19:00
入館料:大人510円
休館日:月曜・年末年始・特別休館日
駐車場:無料
関連URL:三重県総合博物館

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