登別・日光・伊勢の3カ所から成る江戸ワンダーランドグループ。三重県の伊勢安土桃山文化村を訪れました。建物もスタッフの方々も文句なしですが、観光客が少なくて実にもったいない。
園内スタッフは当時の扮装
ここは名前の通り、安土桃山時代をテーマにした遊戯施設。10万坪の広大な土地に当時の建物、町並みが再現されています。園内のスタッフが当時の扮装をしているのが特徴。駐車場ではちょんまげ・着物姿のお兄さんが「駐車料金700両いただきまする」なんて言ったり、エントランスのお姉さんが日本髪に結った可愛らしい小町だったりします。
びっくりするほど人がいない
スタッフのみなさんはにこやかで親切。なりきって楽しんでいるところが伝わってきて好印象です。ただ入園料が高すぎるのか園内はびっくりするほど人がいません。観光客よりもスタッフの方が多いんじゃあ……。土曜日の昼にこの状態はやばい。
お猿の秀吉による乗馬(動画)
猿の乗馬なるものを見物。お猿さんの名前は秀吉なんだそうで。馬場の中を馬に乗った秀吉公がすごいスピードで駆けていますよ。ちゃんと鞍から腰を浮かせる軽速歩(けいはやあし)で乗馬とはやるなあ!
300億円もの費用をかけた豪華施設
太秦映画村は映画のセットだったので張りぼても多かったのですが、ここは建物の作りもしっかりしていて実際に住めそうな感じ。アトラクションもスタッフの衣装も豪華でお金がかかっていそうです。初期投資はなんと300億円もかけたんですって。
キンピカの再現安土城に圧倒
特に100億円をつぎ込んだというゴージャス施設が、織田信長の安土城です。山頂まで数分間、駕籠型のバスに乗って行くと目の前にどどーんとそびえています。日光を反射したピカピカの天主閣がマブシイ!
本物が消失してしまったのが残念
時代考証に基づき忠実に再現した安土城。最上層は金箔塗りの部屋、下層は朱色に塗られた八角形と、派手好きな信長の趣味が反映された作りとなっています。本能寺の変の後に消失、廃城となっていなければきっとこんな度肝を抜くお城だったに違いありません。
あまりにリアルすぎるマネキン
安土城の中は信長の生涯をマネキン人形で再現したジオラマや本能寺の変の映画シアターがあります。このマネキン人形が不必要なぐらい感情入りまくりなんですよ。口をひんまげ、眉をつり上げ、目をかっと開いて「ぶっ殺すぞ、ゴラァ!!!」とどならんばかりのオッソロシイ顔。ま、生きるか死ぬかの戦国時代ですからね。
さすがはプロの役者さん
芝居小屋では、忍者のアクション劇やお涙頂戴の人情劇、大岡越前の名裁き時代劇を上演しています。プロなので当然ですが、みなさん美形でアクションも演技力も大迫力。笑わせるところは笑わせ、泣かせるところは泣かせ。それほど時代劇ファンでない私でも大いに楽しめましたよ。
観光客の少なさがもったいない
とにかく観光客の少なさがもったいない。同グループの加賀百万石時代村が2005年に閉鎖されたことを考えると、ここも危うい雰囲気です。でも映画撮影や別の使い道で生き残ってほしい。施設の豪華さもそうですが、にこやかなスタッフのみなさん、熱心なキャストのみなさんを見て切にそう願っています。(2006年11月25日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
ともいきの国伊勢忍者キングダム(ともいきのくにいせにんじゃきんぐだむ)
2017年07月に伊勢安土桃山文化村はともいきの国伊勢忍者キングダムと名称が変わりました。また温浴施設「伊勢天然温泉 安土城下の湯」も2017年07月08日にオープン。伊勢戦国時代村→伊勢安土桃山文化村→伊勢安土桃山城下街→ともいきの国伊勢忍者キングダムと名称が変わり、リニューアルに伴い時間、料金も変更になりましたのでご注意ください。住所 :三重県度会郡二見町三津1201-1
電話 :0596-43-2300
休園日:年中無休
時間 :09:00~21:00(平日)09:00~22:00(土日祝日)
料金 :公式サイト参照のこと
駐車場:無料(1500台)
関連URL:[公式] ともいきの国 伊勢忍者キングダム|忍者・サムライの文化と和の美食を楽しむ街