(閉鎖)アジアのお宝がザックザク!「飯高洞窟美術館」【三重】

飯高洞窟美術館
三重県松坂市飯高町にとんでもないお宝がぎっしり詰まっているスポットがあります。それは全長700メートルの飯高洞窟美術館。世界一、世界唯一という文字があっちにもこっちにも!

クルマがいっぱいなのに洞窟内はひっそり

飯高洞窟美術館
飯高洞窟美術館(いいだかどうくつびじゅつかん)は前回ご紹介した虹の泉のすぐ近くにあります。入り口には三重だけでなく、奈良、和歌山、愛知など近県のナンバーのクルマがいっぱい。有名な観光スポットなのねえと感心していたのですが、洞窟内に入ると観光客は全然いません。なんで? 理由は後ほど分かります。

奇妙奇天烈摩訶不思議! 夢の中にいるような庭園「虹の泉」【三重】
虹の泉は、陶芸家・東健次氏がたった一人で作り続けている芸術的な庭園。まるで夢の中にいるような幻想的な風景です。1978年から30年近く、今も建設中という壮大なガーデンです。

飯高町出身の飛矢和司氏による私設美術館

飯高洞窟美術館
ここは飯高町出身の飛矢和司氏が、40年以上もの歳月をかけて集めた骨董の展示をしている美術館です。近くの蓮ダム建設の際に石を掘りだした採掘跡がありまして、採掘跡を有効利用するためと、所蔵の美術品を公開するために彼は美術館作りに乗り出しました。洞窟の両サイドに美術品が並ぶ方式。

1000点以上のコレクションを1997年に公開

飯高洞窟美術館
仕事の関係で東南アジアを回ることが多かった飛矢氏。タイ、ベトナム、カンボジアなどの発掘作業に関わったことで、ますます骨董美術の収集に熱が入るようになりました。美術品のコレクションは1000点を越え、1997年に洞窟ミュージアム・飯高洞窟美術館がオープン。

こんなに湿気があって美術品は大丈夫?

飯高洞窟美術館
年中16度前後に保たれているという内部は湿気が激しく、天井から始終水がしたたり、足下に水たまりができています。美術品にこの湿気は大丈夫なのかしら? 一応水が直接触れないようにはなっているみたいですが……。

世界最古・世界唯一・国宝級

飯高洞窟美術館
驚いたのがその美術品に添えられた文章。「世界最古」「世界で唯一の品」「同じ物が国宝となっている」などと書かれているものばかり。警備もないし、人が全然いないところに、こんな貴重なものを置いておいて大丈夫なの? あまりの無防備さにドキドキしてきました。

洞窟内まるごとでハウマッチ?

飯高洞窟美術館
あっちにもこっちにも、お宝がザクザク放置、いや展示されているんですよ。審美眼がある目利きの方、どうなんですかこの美術品は? 下世話ですが『なんでも鑑定団』の先生に総額いくらなのか、ぜひお訊きしたい。

東南アジアの神様勢ぞろい

飯高洞窟美術館
展示パネルに仏教の豆知識や何の御利益があるのか具体的に書かれているので分かりやすいですね。東南アジアの神様が勢ぞろいしていますので、たいていのお願い事はここ一カ所行けばなんとかなりそう。

宝くじが当たる・宝当観音

飯高洞窟美術館
洞窟の奥にある宝当観音。ほほう、宝くじが当たる観音様か。上の方に祀られた金色の仏像が宝当観音ですね。釣り鐘を10回「当たる! 当たる!」と念じながら叩くと御利益があるそうですよ。「年末ジャンボ当たれ~!」と全身全霊を込めて一心不乱にお祈りしました。

一般観光客は洞窟よりお水と天然塩

飯高洞窟美術館
見学を終えて入り口のプレハブに入ると中は観光客でいっぱい。館長の飛矢氏が「命のみず」というお水と天然塩の「神白(こうはく)」をくださいました。万病に効くというこのお水を求めて、たくさんの人々がここを訪れているそうです。洞窟美術館の入場料はお水とお塩込みのお値段です。なーるほどみなさん洞窟よりこちらがメインだったんですね。(2006年11月26日訪問)【麻理】

館長さんに「命のみず」で入れたこぶ茶やお菓子をいただきお話をうかがいましたが、見学の際に宗教的、または販売目的の勧誘はありませんのでご安心ください。

追記

ここで祈ったからかどうか分かりませんが、宝くじ1万円当選しました! す、すごい!

参考文献

地図&情報

(閉鎖)飯高洞窟美術館(いいだかどうくつびじゅつかん)

2011年に閉館し、現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。

住所 :三重県松坂市飯高町森2271
電話 :0598-45-0120
休業日:無休
入場料:大人800円
時間 :10:00~16:30

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