古き好き時代の下町へタイムスリップ「江戸東京たてもの園」【東京】

江戸東京たてもの園
東京都小金井市の江戸東京たてもの園。広大な敷地に江戸時代以降の建物が移築保存されています。大きく分けて郊外地区と下町地区の2ゾーンがあります。古き良き時代へタイムスリップ!

下町がそっくり移築・復元

江戸東京たてもの園
東側のゾーンには東京の失われつつある下町がそっくり移築・復元されています。夏休みで子供たちが通りに溢れていて、にぎやかな下町の雰囲気になっています。

お店の脇には生活感溢れる路地

江戸東京たてもの園
中通りからお店の脇に入ると、生活感溢れる路地があります。この写真の風景に見覚えがある方は「幻想画廊」を見てくださっている読者さんでしょうね。実は「あやかし」という作品の撮影場所はここでした。

【あやかし】トロントの心霊研究グループが行った実験・架空の幽霊フィリップ
フィリップの幽霊は、彼の領地で戦争があるたびに目撃され、いつも苦悩の表情で歩いている。(『世界怪異現象百科』ジョン・スペンサー アン・スペンサー より)

港区・白金にあった小寺醤油店

江戸東京たてもの園
こちらは小寺(こでら)醤油店。大正期から現在の港区・白金で営業していた店です。今ではセレブなシロカネーゼが闊歩する白金ですが、昔はこんなお店があったのね。中はリアルに復元された醤油瓶や缶詰が並んでいますよ。

日本でも最古のお花屋さん・花市生花店

江戸東京たてもの園
次は武居三省堂花市生花店。三省堂が斜めになっているのは、最初から敷地が曲がっていたからなんですって。この2件は神田にあったもので、もともと300メートルほどしか離れていなかったそうです。

花市生花店は花屋としては日本でも最古の部類です。というのも江戸時代は行商人が花を売り歩いていて、店舗形式になったのは明治の末か大正の始めらしいのです。店内は昭和30年代の再現ですが、建物自体はとても珍しいものです。

オリバンダーのお店のような武居三省堂

江戸東京たてもの園
隣の武居三省堂は文具店。最初は書道用品の卸をしていて、後に小売店に変わりました。店内の左側は全部引き出しになっていて、それぞれ違う種類の筆が入っていました。まるで『ハリーポッター』に出てくるオリバンダーのお店(魔法の杖のお店)みたい!

一番のお薦め・子宝湯

江戸東京たてもの園
たてもの園で一番のお薦めは子宝湯。都内でも二番目に立派な銭湯ですよ(一番は千住「大黒湯」)。その外観は神社仏閣のような重厚感あふれる造り。

懐かしい銭湯の風景

江戸東京たてもの園
子宝湯の由来は、ここの家が子供に恵まれたことから命名されたそうです。中は広々とした昔ながらのお風呂屋さん。壁のボンボン時計や板の床の脱衣所。中に入ったお子さん連れのお父さん、お母さんは「懐かしいねえー」と笑っています。

みんなの憧れの番台にも座れる

江戸東京たてもの園
銭湯の富士山の絵を眺めていると、空の湯船でものんびりゆったりした気持ちになります。もちろん、みんなの憧れの番台にも座ってみましたとも。仕切りの真ん中にあるので男湯も女湯も見られます。

まだ完成途中のたてもの園

江戸東京たてもの園
たてもの園はまだ完成途中。床屋さん、質屋さんなど、お店の御主人が商売をやめたら移築されるという「予約済み」のお店もいくつかあるんですって。廃業は残念な気もするけど、壊しちゃうよりはここで仲間の建物たちと並んでいた方が寂しくないですね。(2006年08月27日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

江戸東京たてもの園(えどとうきょうたてものえん)

住所 :東京都小金井市桜町3-7-1
電話 :042-388-3300
時間 :09:00~17:30(04月~09月) 9:30~16:30(10月~03月)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
入場料:大人400円
駐車場:有料(700台)
関連URL:江戸東京たてもの園

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