2006年07/01〜8/27、TOTOの東京新宿ショールームにてトイレ博物館が期間限定オープン。お相撲さん専用トイレや女性用立ち小便器など珍品がずらりと展示されています。
ショールームの一画のミニ博物館
新宿エルタワーにある豪華なショールーム。その一画を区切った形のミニ博物館です。入場無料なので、ショールームを見に来たお客さんがついでに入るんでしょうね。私はわざわざこれだけのために来てますが。
トイレの歴史やTOTOのあゆみ
トイレの歴史やTOTOのあゆみをパネルやポスターで知ることができます。社員さんの手作りなのかな。文化祭や学園祭みたいな雰囲気。
超レアな便器がいっぱい!
さすが大手便器メーカだけあって展示物はレアものばかり。お相撲さん専用の大型洋式トイレなんてものも。左がお相撲さん用。右が普通の便器。残念ながら展示品なので座れませんでしたが、私のおしりがすっぽりはまりそうな大きさです。
名コピー「おしりだって洗ってほしい」
TOTOのベストヒット商品は、80年代からのの温水洗浄便座・ウォシュレットです。歴代のCMがモニタに映し出されていました。元祖・不思議ちゃんキャラの戸川純が一連のCMキャラクタ。「おしりだって洗ってほしい」というキャッチコピーは「おしり」という言葉が初めてCMで解禁された、歴史的名コピーと言われているんですって。
古代からのミニチュアトイレがずらり
古代からのトイレのミニチュアがテーブルの上にずらりと並んでいます。昔の人はどうやって用を足していたのか使い方がよく分からないものもありますが、それを考えるのも楽しみの一つ。
世界最古の便器と平安貴族の「樋箱(ひばこ)」
メソポタミアのテル・アルマル宮殿(BC 2100年)から発掘された世界最古の便器。窯焼きのレンガで造られていて、なんと水洗式! その隣は平安時代の持ち運び用の便器・樋箱(ひばこ)。貴族は樋殿(ひどの)という部屋を屏風などでしきって樋箱を使いました。さすが貴族。優雅で美しい箱です。
洋式水洗便器の歴史も分かる
左の便器は日本で最初に開発された、サイホンゼット式高級便器(昭和4年~昭和38年)。国会議事堂や総理大臣官邸にありました。右の便器は19世紀後半のものと思われる金属製の便器。後に複雑で衛生的な構造のものが求められ、金属製の便器は廃れました。
有田焼の和風&洋風便器
こちらは北九州博覧会に出品された、有田焼の和風なんだけど洋式の(どっちなんだ!?)便器と純和風便器。なんか豪華すぎて使うのがもったいないですな。
珍品・女性用立ち小便器
そして私が最も楽しみにしていた、珍品中の珍品・女性用立ち小便器! 東京オリンピックの際、国立競技場に作られました。男性と違いおしりを便器の方に向けて中腰になって使います。
ストッキングが破れやすかったのでスタンディング式に
便座に座るとストッキングがやぶれやすいため(当時のストッキングはすぐに伝染した)このような形になったのだそうで。ぜひ試してみたかったなあ。(2006年08月27日訪問)【麻理】
追記:九州で常設資料館OPEN!
2007年03月16日に北九州市にあるTOTO本社敷地内に、TOTO歴史資料館が常設オープンしました。お近くの方はぜひ訪れてみてくださいね。詳細はTOTO歴史資料館参照のこと。
参考文献
地図&情報
TOTOトイレ博物館(とうとうといれはくぶつかん)
2006年07月01日〜08月27日限定開催のイベントです。常時展示ではありません。開催 :
07月01日(土)~08月27日(日)※終了しました。
住所 :東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー26・27F
電話 :03-3345-1010
時間 :10:00~18:00
入場料:無料