(期間限定)究極の美と癒やしのドール「人造乙女博覧会Ⅳ」【東京】

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
オリエント工業。今や世界にその名を轟かす、東京都上野のラブドールメーカーです。2014年08月に銀座のヴァニラ画廊で開催された「人造乙女博覧会Ⅳ」に足を運びました。

2014年08月05日~08月23日限定開催の展覧会です。常時展示ではありません。会場内は撮影禁止でしたが、今回はヴァニラ画廊のご厚意で特別に写真撮影とブログへの掲載を許可していただきました。なお「人造乙女博覧会」は18歳未満の方は入場禁止です。

18歳未満の方は入場不可

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
1977年の創業以来、オリエント工業は最先端の技術でスーパーリアルなドールを作り続けてきました。しかしオリエント工業のドールを直接見たり、触ったりしたことがある方は知名度に対して非常に少ないと思われます。

今年で4回目の「人造乙女博覧会」

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
2007年開催の第1回から、今年2014年で4回目となる人造乙女博覧会。下は学生さんから上はご年配の方まで、ヴァニラ画廊に足を運んだお客様は様々な年齢層に及んでいます。男性だけではありません、女性にもファンがたくさんいるんですよ。私ももちろんその一人。

(期間限定)ドールの世界「ヴァニラ画廊 人造乙女博覧会」【東京】
東京銀座のヴァニラ画廊で開催された、人造乙女博覧会。老舗・オリエント工業の超高級ラブドールを間近で鑑賞。まさに天使。オリエント工業ショールムレポと合わせてお読みください。

妖精や天使のような美しさ

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
夢見るような潤んだ眼差し、みずみずしい唇。すべすべの肌は内側から光を発しているかのよう。うっすらと開いた口からこぼれる歯の愛らしさと言ったら! 彼女たちの完璧な美は、人間という種を超えたものに思えます。さながら妖精や天女のような──

実物には遠く及ばない

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
37年の歴史を誇るオリエント工業の技術と、サブカルチャーやフェティッシュなアートを得意とするヴァニラ画廊の展示法により、ドールたちの美が極限まで引き出されています。私のつたない写真技術ではすべてをお伝え出来ません。こればっかりは実物を見てほしいとお願いするしかありません。

天界から舞い降りた天使

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
中央でライトを浴びる少女。たった今天界から降りてきようではありませんか。これはヴァニラ画廊のスタッフの方のアイデアで生まれた展示。小首をかしげて、困ったような恥ずかしがっているような表情を浮かべています。傍らには天使のしもべでしょうか、白いふくろうが身を寄せていますよ。

オリエント工業の経営理念

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私が最初にオリエント工業を取材したのは、7年前の2007年。オリエント工業の技術、理念、苦労話などを聞いて「こんな素晴らしい企業が日本にはあるのだ!」と誇らしい気持ちになりました。

愛されるために生まれた魂を持つ人形「オリエント工業」【東京】
美しく魅力的なドールたち。彼女たちの開発秘話を聞いて私は涙が泊まりませんでした。ヴァニラ画廊人造乙女博覧会に引き続きオリエント工業・上野ショールームの取材レポートです。

心温まるエピソード

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
人の心を癒やすためにはどうすれば良いのか、そのために懸命に企業努力を続けてきたオリエント工業。購入されたお客様のためにドールとおそろいの結婚指輪を贈ったり、里帰りしたドールを供養したり。

なかなか買い手がが決まらなかったドールがいました。彼女を気に入ったお客さんが現れた夜、社長の土屋日出夫氏はこんな夢を見たそうです。他のドールたちがみんなでその娘を「良かったね!」と拍手で祝福して取り囲む夢──。聞きながら思わず涙ぐんでしまいました。

里帰りしたドール

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
このお嬢さんは、購入された後に里帰りでオリエント工業に戻ってきたそうです。とても状態が良く、元の持ち主に大事にされていたことが分かります。ふっくらした丸顔はまさに癒し系。彼女はラテックスでできていています。ラテックスは1980年代はじめから1990年代後半まで使われた材料です。

90年代の少女ドール

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こちらの女の子は99年に誕生した、ソフトビニールタイプのプチソフト キャンディーガール。オリエント工業の代名詞的存在となったドールです。安価で軽量、扱いやすくなっただけでなく、これまで大人の女性をモデルにしていたデザインから一新、小柄な少女タイプで人気となりました。あどけない表情が魅力的ですね。

その時代の人気の女性の面影

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
オリエント工業の造形師さんはその時代の人気の女性を研究しつくしていて、その面影を顔の造形に反映しているんだそうですよ。もちろん肖像権がありますからそっくり同じというわけではありませんけどね。ギャラリーでいろんなドールたちを見ながら、誰に似てるかを考えてみるのも楽しいものです。

バニーガールとテーブル

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
オリエント工業では新しいタイプのコンセプトドールも開発しています。腰のあたりにテーブルをつけたバニーガール、いったい何だと思いますか? テーブルの上にはたくさんのグラスが並んでいますね。

おっぱいから飲み物が出る!

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
このドールはパーティードールと言いまして、乳首から飲み物が出る仕組みになっているんです。体の中をチューブが通っていて、足もとに置かれたタンクからワインやジュースなどをグラスに注ぐことができます。

花魁のパーティードール

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
花魁タイプのドールも同じ仕組み。右胸をもむと、左胸から日本酒が出るようになっているのです。エロスと遊び心とアートの融合作品。これ海外の美術館で展示されたら、すごい評判になるんじゃないかしら。床の花札や日本傘もドールを引き立てています。

赤い襦袢の遊び心

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口元のほくろが色っぽいお姐さん。スタッフの方に教えていただいた見どころは、花魁の赤い襦袢(じゅばん:下着)。よーく見てみると、その模様は四十八手になっているんですよ。こういうシャレが素晴らしいですよね。実に粋。

森の中の書棚 りえ

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個人的に非常に気になったのが、パネル写真の「森の中の書棚 りえ」。地球儀や古書、貝殻や真鍮のガジェットに囲まれた少女。ヴンダーカンマー(驚異の部屋)のキャビネットの中に、女の子が組み込まれているではありませんか。オリエント工業の新境地を見ました。

写真家の兵頭喜貴氏によるパネル展示

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
別室のギャラリーには 写真家の兵頭喜貴氏によるオリエント工業の写真が飾られています。ドールの製作過程や工房の様子です。ずらりと棚にならんだ様々な顔のドールの首、化粧を施している作業風景など、引き込まれずにはいられない写真ばかり。普段見ることのできない舞台裏を知ることができますよ。

触ることのできるドール

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
ギャラリーの一角には、実際に触れることのできるドールが1体座っています。彼女に申し訳ないような気がしてしまって、心の中で「ごめんね、ちょっと触らせてね」とつぶやいてしまいました。

しっとりとしていながら力強い弾力を感じる肌。胸は人間の胸よりも硬く感じます。人間の感触そっくりの柔らかい胸も技術的に作れるのですが、柔らかいシリコンでは触っているうちにちぎれてしまうから、あえて硬くしているのだとか。

一目で恋に落ちてしまうかも

ヴァニラ画廊人造乙女博覧会4
人の心を癒やすために生まれた、愛と魂をもつ娘たち。日本が世界に誇る究極の美がここにあります。女の私でさえ、あまりの愛らしさに目が離せなくなってしまうほどです。男性、そして同性を愛する女性なら一目で恋に落ちてしまうことでしょう。ぜひ彼女たちに会いに、ヴァニラ画廊に足を運んでみてくださいね。(2014年08月06日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

ヴァニラ画廊 人造乙女博覧会Ⅳ

2014年08月05日~08月23日限定開催の展覧会です。常時展示ではありません。

期間 :2014年08月05日~08月23日
住所 :東京都中央区銀座8-10-7 東成ビル地下2階
電話 :03-5568-1233
時間 :12:00~19:00(月〜木)12:00~20:00(金)12:00~17:00(土・日)
休廊日:会期中無休
入場料:1000円(特別パンフレット付き)
駐車場:なし
関連URL:リアルラブドール オリエント工業|年齢認証
オリエント工業「人造乙女博覧会Ⅳ」- ヴァニラ画廊
ヴァニラ画廊 -Vanilla Gallery –

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