都電荒川線の車両を1両貸し切って行ったオフ会のレポート。新宿区の早稲田から荒川区の三ノ輪橋まで、12キロメートルの線路を50分かけて走ります。平均速度は時速15km。
都内を走る唯一の路面電車
私の管理しているサイト「幻想画廊」で9月3日にオフ会を行いました。一次会場はなんと都電荒川線の車両。都電は東京にただ一つの路面電車です。かつて東京中に張り巡らされていた都電の鉄道網も、地下鉄・バス・道路の発達によって、荒川線だけになってしまいました。それでものんびり走る都電はお年寄りや地元の人の足として今も愛されています。
小さく可愛い電車でGO!
乗ってみると小さい可愛らしい電車です。道路の赤信号や人の横断で止まったり、乗客のいない駅は素通り。道路に駅があることもあってバスっぽい感じですね。ワンマンカーなのですべての駅が無人駅。いえ、無人駅というよりもむしろ停留所。だから乗客も降りたい駅でバスみたいにチャイムを鳴らすんだそうですよ。
開かないドアに不思議顔
電車の行き先名が書かれている電光掲示板には「貸切車」の文字。一応駅で止まるのですが乗車口は開きません。駅で待っている乗客は「なんでこの電車ドアが開かないの?」と不思議そうな顔をしていました。車内マイクで「おばあちゃん、ごめんね。これ貸切電車なんです」とアナウンス。
参加者のみなさんと楽しいおしゃべり
私から開催のご挨拶をした後は、お一人お一人に自己紹介、幻想画廊を知ったきっかけ、意気込みなどをマイクでお話していただきました。唐突にお願いしたのですがどなたもお話が上手い! 個性的な趣味をお持ちだったり、珍しいお仕事をされている方も。
共通点はサイトのみ
年齢、性別、趣味、仕事もすべてばらばら。ただ一つの共通点が『幻想画廊』『合成館』『真があって運の尽き』などのサイトのみ。
日常生活では知り合えない人とご一緒に
普段、日常生活では全く知り合うチャンスはないだろうと思われる人々が同じ電車に乗って、あっという間にうち解けておしゃべりしているとは、なんて不思議なことなんでしょう!
あっという間の50分間電車旅
電車のブレーキはクルマと違って非常に難しいとか。最初にブレーキをかけて、カックンブレーキにならないようにゆっくり抜くのだそうで。この貸切電車はスムースに止まって全く違和感を感じませんでした。そのおかげもあって、50分間はあっという間。あっけないぐらいでした。
住宅街のど真ん中にある都電駅
終点は三ノ輪橋。降りてみて驚いたのですが、ここは商店街・住宅街のど真ん中に唐突にあるんですよ。
二次会は花やしきへ!
普通のターミナル駅を想像していた私は唖然としました。2次会の花やしきへ向かうのにタクシーを使おうと思っていたのですが、ロータリーさえありません。仕方ない、ではみなさん歩いて第二会場の花やしきまでGo!(2005年09月03日)【麻理】
参考文献
地図&情報
都電荒川線(とでんあらかわせん)電車貸切
電話 :03-3893-7451(荒川電車営業所)
関連URL:都電の貸切りについて(東京都交通局)