朽ちていく建物にどうしてこうも惹きつけられるのでしょう。佐賀県伊万里市はかつて石炭の産出地として知られていました。ここは向山炭鉱跡。海に沈みゆく炭鉱は退廃の美があります。
廃墟物件は専門外だけど
当ブログは、廃墟物件は専門外でほとんど取り扱っていません。しかし「行ってみたら凄かった。 │ 廃墟や廃村、秘境や遺構の調査レポート」様の記事の写真を見て、ぜひ遠くから眺めるだけでもと思い立ち寄ってみました。素晴らしい写真、記事なのでぜひご一読を。
寂しい夕暮れ時によく似合う
向山炭鉱(むかいやまたんこう)は1921に採掘が始まってから1963年に閉山するまでの50年間稼働していました。その後50年放置されています。訪れたのは夕方近く。あたりは薄暗くなっていてなんとも寂しい風景でした。でもそれが炭鉱廃墟にとてもよく似合っていました。かつては炭鉱夫たちの賑やかな声が聞こえていたのに、今は土台を残すのみ。そのギャップに心惹かれるのかもしれません。
海に沈みゆく遺構
海の塩水に浸かっているので、いずれこの遺構も侵食されて崩れ去ってしまうのでしょう。すべてのものはいずれなくなる。色即是空を感じるスポットです。行くとしたら早朝の朝焼け時か、夕方がおすすめです。なお近づくルートもありますが、当ブログでは廃墟探索を推奨していません。自己責任でお願いします。(2015年01月02日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
向山炭鉱跡(むかいやまたんこう)
住所 : 佐賀県伊万里市山代町久原5908