境内の中を電車が走ってる!? 焼き物の街の「陶山神社」【佐賀】

陶山神社
佐賀県の有田町は焼き物の町。住民のうち社会人の約7割が焼き物関係のお仕事をなさっています。そんな有田町のユニークな神社が陶山神社は境内を電車が走っている異色の神社です。

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境内を突っ切って走る電車

陶山神社
陶山神社(すえやまじんじゃ)に来てまず驚くのが、境内に線路があること。参道を横切るようにしてJR九州の佐世保線が通っているのです。遮断機がないので非常に危ない。警報機が鳴ったらすぐに踏切を渡ること。

陶山神社は正式には「すえやまじんじゃ」だが、俗に「とうざんじんじゃ」と呼ばれることもある。
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踏切がないので参拝時には注意

陶山神社
上から見るとこの通り。電車近っ! 神社すれすれを電車が通る光景は初めて見ました。参拝の時はご注意を。でも驚いているのは私だけで、地元の方はフツーに参拝してましたね。

境内には様々な磁器の奉納品

陶山神社
陶山神社の建立は万治元年(1658)。この神社のあちこちには、有田焼の技術の粋を集めた磁器がたくさん奉納されているんですよ。

陶山神社のシンボル・磁器の大鳥居

陶山神社
最も目をひくのがこの磁器製の鳥居。淡いブルーの唐草模様が美しいですね。これは明治21年に地元の陶工が寄進したものです。鳥居と言えば普通は石か木で作られているもの。磁器の鳥居はめったにありません。

地震は大丈夫かしら?

陶山神社
でも磁器はもろくないのかしら? 地震があったら崩れてしまわないの? ところどころヒビが入っていて、補修した跡があるけれど、明治時代から持ちこたえているということはかなり丈夫な作りみたい。

昭和31年の台風では丈夫が飛散

陶山神社
ただしさすがに台風は無理だったようで。「昭和31年の台風により本鳥居の上部が飛散、面目を失いたるを悲しみ、高蘭社十代深川栄左ヱ門強く復旧を念願遂に35年秋漸く完成、その威容を再現す」と書かれてました。無事直って良かった良かった。

境内はまるで美術館

陶山神社
他にも境内には、高さ109cm、直径90cmの磁器製大水瓶、磁器製の大太鼓、磁器の欄干──など素晴らしい磁器がたくさん奉納されています。まるで美術館のよう。春には桜、そして秋には紅葉狩りの名所としても親しまれています。

ユニークな磁器の狛犬

陶山神社
こちらの狛犬は明治20(1887)年の奉納。高さは82cmあります。とても珍しい姿をしています。磁器の生みの親である李参平(り さんぺい)を祀っているからかしら、なんとなく外国の香りがいたします。

焼き物の町・有田を見守っている神社

陶山神社
陶山神社はもともとは有田皿山宗廟八幡宮(ありたさらやまそうびょうはちまんぐう)の社名で創建されました。これは「有田皿山の祖先の御霊、神々が一つのところに帰着した八幡宮」という意味だそうです。小高い山の上からは有田町を見渡すことができます。焼き物の町・有田に住む人々を見守っているような神社でした。(2015年01月02日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

陶山神社(すえやまじんじゃ)

住所 :佐賀県西松浦郡有田町大樽2-5-1
電話 :0955-42-3310
時間 :参拝自由
休業日:年中無休
駐車場:無料
関連URL:陶山神社 | 佐賀県 | 西松浦郡 | 神社

※情報修正2017年10月