シブがき隊はジャニーズ事務所の布川敏和氏・本木雅弘氏・薬丸裕英氏による、1980年代に一世を風靡したスーパーアイドルグループ。シブがき隊にまつわる珍スポットをご紹介します。
ダイバーに人気の慶良間諸島
やってきたのは沖縄県の慶良間諸島にある渡嘉敷島。那覇の西30キロにあります。なんと海の透明度は50から60メートル! 泳ぐとまるで宙に浮かんでいるかのように錯覚するほど透明な海です。慶良間の海はケラマブルーと呼ばれており、世界各国からダイバーが訪れる人気のダイビングスポットです。
日帰りもできる人気観光地
那覇から高速船で30分と近いので、休日になると沢山の観光客やダイバーが足を運びます。島の人口は800人弱。年間来島者は島内人口の100倍以上、10万人もあります。渡嘉敷島は1年中温暖な気候で、冬でも水温は20度前後。ホエールウォッチングもできるんですよ。
珊瑚と熱帯魚で溢れる阿波連ビーチ
そんな渡嘉敷島の一番の観光地は阿波連(あはれん)ビーチです。どこまでも続く砂浜、カラフルなビーチパラソル。海の中は珊瑚や熱帯魚がいっぱい。海外のゴージャスなリゾートビーチでもめったに見られないほどの美しい海です。遠浅なのでシュノーケリングや海水浴に向いています。
阿波連ビーチの無人島・パナリ
……と、ここまではなんだかじゃらんのガイドみたいな文章ですね。でもここからが、メジャー観光ガイドブックに全く載っていない珍レポート。阿波連ビーチの砂浜から見えるところに離島(パナリ)と呼ばれる無人島があるのです。
別名・シブがき島
パナリは砂浜から1キロ弱の距離だから泳いでいけないことはありません。でもマリンスポーツのボートが行き交っていて大変危険なので、阿波連ビーチの渡しボートを頼みましょう。往復1000円ぐらい。この無人島・パナリは、別名シブがき島と呼ばれています。
解散を記念して像が建てられる
パナリがシブがき島と呼ばれるようになったいきさつは、1988年11月02日にさかのぼります。人気絶頂だったシブがき隊が解散した日です。その時あるテレビ局の企画で、パナリが「シブがき島」と命名されたのです。
まあなんだ、TOKIOのダッシュ島みたいなもんか。そして解散を記念して島には3人の像が建てられたのです。
25年の月日がたった今の状態は?
数分してパナリに上陸。さあ、猛烈に嫌な予感がして盛り上がってまいりました。当時設置された石像は3人が手を重ね合わせているもので、本人から型取りしただけあってかなりリアルに作られていたといいます。そして早25年。はたしてあの石像はどうなったのか──!?
絶句……
え……。
なに、これ……。
モックン、ヤックン、フックン?
なんか猛烈にキモい、ボロボロに朽ち果てた像がそこにありました。そりゃ潮風に洗われ、台風に襲われ、20年以上が経過したんだもんね。10年前には首がもげてしまったそうで、やっつけで丸い首(ブイかな?)がのっけてあります。だれがモックンやらヤックンやらフックンやら、さっぱり分からん。シブがき隊かわいそうすぎる。
時の流れって残酷
抜けるような青空と白い砂浜、ケラマブルーの海。そしてボロボロの像……。この究極のコントラストに、私はただただ時の無常を感じるのみでありました。(2012年09月14日訪問)【麻理】
布川敏和さん公式ブログに写真が
かつてのシブがき隊の美しい像の画像が、布川敏和さんご自身のブログ、シブがき島|ふっくんの日々是好日 布川敏和オフィシャルブログ様に掲載されていました。昔の像が美しかっただけによけい涙を誘います。なんとか修復できないかなあ。
参考文献
地図&情報
シブがき島(しぶがきじま)離島(ぱなり)
住所 :沖縄県島尻郡渡嘉敷村阿波連
入場料:1000円ぐらい(往復)