沖縄座間味諸島の渡嘉敷島でウミガメと泳いでみませんか? 野生のウミガメはどこの海にも生息しているのですが、「ウミガメと直に遭遇できるビーチ」となるとほとんどありません。
三日月形の美しい砂浜
沖縄県座間味諸島の渡嘉敷島(とかしきじま)。この島を代表する2大ビーチと言えば、前々回にご紹介した阿波連ビーチととかしくビーチです。とかしくビーチは真っ白なコーラルサンドが、まるで三日月のような形に広がっている美しいビーチです。
ダイバーには不人気? でも海水浴客には大人気
真っ白な砂がどこまでも続く透明度の高い海。しかし阿波連ビーチと違って、熱帯魚や珊瑚があまり見られない遠浅の海だから、正直ダイバーにとってはあまり魅力的ではないかもしれません。でもここはあることで大変人気の海水浴場となっています。それはウミガメです。
野生のウミガメが4、5匹生息
とかしくビーチにはウミガメが4、5匹棲みついていて、かなりの高確率で一緒に泳ぐことができるのです。私も海に入ってすぐ、水深1.5メートルほどのところで見つけましたよ! すごい! 本物のウミガメが、目の前に!
ウミガメと一緒に泳ぎたい!
2009年に日和佐うみがめ博物館カレッタというウミガメ専門の水族館を訪れて以来、ずっとウミガメと一緒に泳ぐのが夢でした。ウミガメというのは、水族館のガラスや柵の向こうにいるのを眺める動物だと思っていました。でもそのウミガメと一緒に並んで泳ぐ夢があっけなく叶ってしまって、現実味のないような不思議な気持ちがしました。
【動画】ウミガメの様子を動画で
ほんの数秒だけどウミガメが泳いでいるところの動画です。左上の女性は私ではなくて、全然知らないおねえさんです。こんなふうに人が近くで泳いでいても全然逃げたりしません。でもウミガメなど野生生物に触るのは厳禁です。絶対に餌付けしたり、触ったりしないでくださいね。ウミガメには3匹会うことができましたよ。
空を飛んでいるかのよう
ウミガメの動きはゆったりしていて、まるで空を飛んでいるかのようでした。全く力みがなくて、見ているだけで心がほぐれていく気がしました。イルカと一緒に泳いだ時はワクワク、ドキドキの動的な面白さがあったけど、ウミガメと泳いだ時は胸がじんわり温かくなるような静かな楽しさを感じました。
時速20キロで泳ぐウミガメ
スキンダイビングを学んだおかげで、私は水の中を自由に飛び回れるようになりました。水中なら宙返りもスピンターンも思いのまま。フィンがあれば水を切って結構なスピードで泳げます。それでも人間は時速20キロで泳ぐウミガメには置いていかれてしまいます。だから脅かさないようにつかず離れず、横目でチラチラ見ながらそっと泳ぎました。
夢のような幸せな時間
ウミガメは私のことなど全く気にもとめず、やがて悠々と海の彼方へ消えていきました。短い間だったけど夢の様な幸せな時間でした。(2012年09月14日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
渡嘉敷島(とかしきじま)とかしくビーチ
住所 :沖縄県島尻郡渡嘉敷村字渡嘉敷
時間 :自由
入場料:無料 ※シャワー:トイレ、温水シャワー、着替え場所あり
駐車場:無料