2003年〜2006年に放映された『Dr.コトー診療所』というフジテレビのドラマ。そのロケ地となった沖縄県与那国島の志木那島診療所(Dr.コトー診療所)を訪ねました。
コミック版は読んだことがあるけど……
最初に告白しておくと、実は私はこのドラマをしっかり見たことがありません。たまたまつけたテレビで数話をちらっと見たぐらい。でも原作のマンガは読んだことがあります。離島で奮闘するお医者さん・五島健助を描いたヒューマンコミック。普段は頼りないコトー先生だけど、医療にかける情熱にしびれました。
台風にも耐えられる丈夫な建物
ここはドラマ版のロケ地として建てられた診療所のセット。だから本当にここでお医者さんが診察しているわけではありません。でも台風の多い与那国島の海辺でも耐えられるように、2000万円もかけて頑丈に作ってある建物なのですよ。
美術スタッフによる力作の診療所
2003年に建てたばかりの診療所ですが見た感じは相当年代物の建物に見えます。たった10年ほどでこんなにぼろぼろになるのか……と思いきや、これはフジテレビの美術スタッフが手を加えて、わざわざ古く見えるようにしたのだそうです。すごくリアルですね。
ドラマでは架空の島「志木那島」
ドラマではDr.コトーが赴任するのは、与那国島ではなくて八重山諸島にあるという架空の島「志木那島(しきなじま)」となっています。ウィキペディアによると、主人公のモデルは鹿児島県の下甑島(しもこしきじま)で離島医療に関わってきた瀬戸上健二郎医師だそうですが、コミックでは古志木島ということになっていました。
Dr.コトーの島は4つある
つまりDr.コトーの島というのは
(1)下甑島(モデルになった実在の島)
(2)古志木島(コミック版の架空の島)
(3)志木那島(ドラマ版の架空の島)
(4)与那国島(ドラマが撮影された実在の島)
の4つがあるんですね。与那国島は美しくゆったりとした雰囲気で、Dr.コトーの島にピッタリ。ロケハンしたスタッフは見る目ありますね。
残念、閉館中
建物の中も実際の離島診療所のようにリアルに作られているということでとても楽しみにしていたのですが、私が訪れた時は17時を回っていて閉館していました。非常に残念。入場料の300円を入り口に置いて、建物の外や階段を登った屋上だけ見学させていただきました。目の前に広がる海も実に美しかったです。
ドラマを見てから行くべきだった
コミック版のイメージ通りで楽しかったのですが、ここはドラマを見てから訪れるべきでしたね。そうしたらもっと楽しめたかもしれないです。とてもリアルなセットと絶景の海に、ドラマのファンの方はきっと感激すると思いますよ。(2012年05月13日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
志木那島診療所(しきなじましんりょうじょ・Dr.コトー診療所)
住所 :沖縄県八重山郡与那国町字与那国
電話 :0980-87-2402
入場料:300円
時間 :10:00~11:30と14:00~17:00
関連URL:Dr.コトー診療所 ロケ地ガイド