鳥取県鳥取市青谷の長尾鼻。岬の岩肌に大蛇がのたくったような赤黒い2本の跡があり、それは夫婦の悪龍が岸へと向かった通り道だと言われています。なんとも不気味な言い伝えですね。
強風の夕暮れ時の長尾鼻
長尾鼻(ながおはな)を訪れたのは夕暮れ時。かなり風が強く海から吹き付ける風に体がゆらりと揺れるほどでした。悪竜の赤黒い通り道なんて怖そうな伝説の地を訪れるには絶好の天候かもしれません。
風と雨がすごい!
少し雨も降ってきました。最初はパラパラ状態だったのですが、これからさらに強く降ってきそうです。風だけでなく、道も岩でごつごつしているので下の方へ進むにつれ、ヨロヨロと危なっかしい足取りになってきました。
下に行くほどものすごい風!
はて、どれがその赤黒い這い跡だろうかと延々続く階段を下ってまいりますと、下に行くほどますます風が強く吹きつけます。踊り場がない数百続く階段は相当怖い。手すりにつかまりながらおっかなびっくりで足を進めます。
ん? あの下で動いているのは?
心臓バクバクですが、せっかく来たのだからと膝を震わせながらも下りました。ここが徳の高いお坊様が夫婦の悪龍を折伏したという場所でしょうか。険しい岩肌に荒波が叩きつけられていて、水しぶきが飛んできます。そこで遙か下方に白いモノが動いているのに気づきました。
こんなところに釣りバカさんが!
ひいいい、こんな強風の中釣りしてる人がいる──っ! こんな風景どこかで見たことがある。そう、和歌山の白浜三段壁でも遭遇した「釣りバカ(もちろん良い意味での「バカ」)」さんだ!
太公望さん、お気を付けて
よく見ると離れ小島になっている岩場にもご一同が決死のフィッシング中。ネットで調べてみると長尾鼻は絶好の釣り場である一方、天候によっては非常に危険な場所で、転落者・水死者も出てるんですね。水死体を発見したなどの噂も絶えず、心霊スポットにもなってるみたいです。太公望の皆様、どうぞご用心なされますよう~。(2008年05月05日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
長尾鼻(ながおはな)
住所 :鳥取県鳥取市青谷町青谷
電話 :0857-85-0015(鳥取市青谷町総合支所 産業建設課)
時間 :見学自由(雨天、夜はお勧めしない)
入場料:無料