修学旅行生と一般観光客で満員御礼、今も現役の撮影所である京都・右京区の東映太秦映画村 。超メジャー観光地なのに珍の香りが濃厚に漂う、希有なスポットでもあります。
メインは江戸時代のオープンセット
東映太秦映画村(とうえいうずまさえいがむら)のメインは江戸時代の街の様子を再現したオープンセット。現在も時代劇の撮影に使われているため、見たことがあるような建物ばかりです。花魁の嬌声が聞こえるような吉原通り、旅人が行き交う五条大橋、看板娘がニッコリ笑うお団子屋さんなどなど。
テレビでおなじみの場所を見物
雨模様の閉園間際だったため観光客はあまり見かけませんでしたが、普段はもっと人が溢れている映画村。『大岡越前』のお白州(しらす)、『銭形平次』の家、江戸時代の下町などテレビでおなじみの場所を普通に見物しました。
リアル役者さんが村内を歩く
室内セットにはお奉行様の扮装をした役者さんが! つきっきりで撮影の説明をしてくださいました。映画村にはお化け屋敷もあるのですが、この中のお化け役は演技力のある役者のタマゴさんなのですっごく怖いんですよ。村内にもあちこち役者さんが歩き回ってます。
ここからが映画村の珍
と、ここまではごく普通の観光地。ここからが映画村の珍な部分です。まずはチャンバランド。名前からしてキテます。地響き・水音とともに、巨大なモンスターが山の上に登場。山の上から水が滝のように落ちてきます。どういう時代劇だこりゃ?
ミスマッチすぎる恐竜と町並み
そして特撮プール。よく町人が刀の試し切りでバッサリやられて落っこちる場所ですね。突然、ごぼごぼと水面から顔を出して威嚇する恐竜。なんでしょう、このミスマッチ。背景の江戸の町並みに怪獣って意味不明すぎ。
牢屋はリアルな拷問・処刑ワールド
牢屋にはリアルな拷問・処刑の写真が飾られています。釜茹で・火あぶり・さらし首・石抱き……明治大学博物館・刑事部門で予習済みの光景ですね。牢屋の中には人形の血みどろ生首。B級テイスト。
コスプレ撮影会に遭遇!
特撮プールのあたりをぶらついていると、なんとコスプレイヤーさんご一行に遭遇。『サムライ7』ではないですか。クオリティ高い! 声をかけるとみなさん「まさか知っているとは……」と。映画村はコスプレの撮影会としても人気なのね。
ちびっ子と大きいおともだちにも人気
そして極めつけが売店にある『ふたりはプリキュア』ショップ。シリーズのスプラッシュスター編に登場するキュアブルームとキュアイーグレットの等身大ドールにドピンクのグッズ。ものすごく濃い空間に頭がクラクラしてきます。ちびっ子と大きいおともだちしか立ち寄らないような……。
東映太秦映画村の明日はどっちだ!?
ますますパワーアップしつつある映画村。いったいどっちの方向に向かおうとしているのか!? これからも目が離せません。(2006年05月13日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
東映太秦映画村(とうえいうずまさえいがむら)
住所 :京都府京都市右京区太秦東蜂ケ岡町10
電話 :075-864-7716
時間 :09:00~17:00 ※季節によって変動するため公式サイトを確認
入村料:大人2400円
休村日:公式サイト参照のこと
駐車場:有料
関連URL:東映太秦映画村