滋賀県の市街地からクルマで30分の場所に広がる大自然の神秘。河内の風穴です。入り口からは想像できないような巨大な洞窟が広がっています。鍾乳洞は日本第4位の長さを誇ります。
うねうねした山道の奥へ
国道303号線から県道17号の山道を走っていくと、どんどん道が狭くなってきます。すれ違いができないような道をそろそろ進み、緑深い山村を抜けるとようやく河内の風穴(かわちのふうけつ)の看板が見えます。他に観光客は5、6人ほど。
美しい川のある山道をのぼる
山道の側には透き通ったラムネ色の川が流れています。飛び込んだら気持ち良さそう! 風穴までの山道がややキツイですが渓流の美しさに癒やされて自然を満喫できます。
意外に小さな入口
階段状になった山道を、ふうふういいながら10分ほどのぼっていくと風穴の入り口に着きます。あれれ、小さい入り口だなあ……。風穴もそんなに大したことがないのかもしれないね。
目前に巨大なホールが!
しかし、中に入ってびっくり! 1メートルほどの入り口からはとても想像できない巨大なホールが広がっているのですよ。他の観光客も思わず「うわあ!」と声をあげていました。オレンジのライトで照らされた洞窟は神秘的。川口浩探検隊みたい!
日本第4位の巨大洞窟
河内の風穴は55万年前に生成され、総延長は6000メートル以上もあると言われる巨大鍾乳洞。日本洞窟学会によると日本第4位の長さなんですよ(1位は岩手の安家洞:あっかどうで23000メートル)。過去に何度か遭難事故も起こっているんですって。
足下にお気をつけて
地面はごろごろとした岩が転がっていて、地下水で濡れています。一応手すりがあるものの、滑りやすいしちゃんと舗装されているわけではないので、小さい子供やお年寄りにはきつそうです。両手をあけておかないと進むことができない場所もありました。
歩きやすい靴を履きましょう
でも公開されている部分は本格的なケイビングをするほどではない観光洞なので若い人なら大丈夫。途中急なはしご段を上る部分があるのでスニーカーなど歩きやすい靴で行った方がいいですね。
キケン 行き止まり
はしご段を上った奥で行き止まり。「キケン これより奥へ入らないでください」の看板がおどろおどろしい雰囲気。ケージで遮られた向こう側は暗闇が広がっていてゾクゾクします。
三重県にもつながっているという伝説
昔この洞窟にイヌを入れたところ、三重側の出口から出てきたという言い伝えもあります。残念ながら鍾乳石は見られませんでしたが、一番奥の部分には水深10メートルもある地下湖やボートで下る急流があるんだそうですよ。探検のロマン溢れます。
探検気分を味わってみませんか?
市街地からクルマで30分ほどのところに山深い風景が広がる河内の風穴。非日常の世界を堪能し、ちょっとした探検気分を味わってみませんか? くれぐれも汚れても良い動きやすい服装でどうぞ。(2006年05月03日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
河内の風穴(かわちのふうけつ)
住所 :滋賀県犬上郡多賀町大字河内宮前
電話 :0749-48-0552(河内観光協会)
時間 :09:00~17:00 夏期は09:00~18:00
休業日:大雨・積雪時。要問い合わせ。
料金 :大人500円
駐車場:2時間400円(40台)