千葉県市川市の礼林寺境内にある牛頭天王堂は子宝成就の神様として古くから信仰されています。黒々とした巨大な男根はインパクト大! 小さな堂内には様々な男根が祀られています。
礼林寺縁起
礼林寺(らいりんじ)は日蓮宗の寺院。曽谷城主・曽谷教信(法蓮阿闍梨日礼)の菩提を弔うために娘の芝崎姫(妙林日貞法尼)が1291年に創建したと伝えられています。新しめのお寺かと思いきや結構歴史があるんですね。
お寺の一画にある牛頭天王の鳥居
そんな礼林寺の一画に牛頭天王と書かれた鳥居が立っています。この先が私が目指す牛頭天王堂(ごずてんのうどう)があります。子宝、子授けと言えば……そう、あの御神体ですよね!
小道ののぼりがボロボロすぎる!
でも小道を進むのにかなり躊躇しました。だってご覧の通り、のぼりがものすごいボロボロなんですよ! すぐそばのお墓には卒塔婆も立っているので怖さ倍増。
ちょっと怖い雰囲気に……
庭木の植物はきれいに手入れされているようなのに、なぜこんな古いのぼりを立てているのでしょうか。訪れたのは午後2時頃だったのですが、雨がぱらつく薄曇りだったためよけいに怖い感じになってました。
小道の先の小さなお堂
でも気を取り直して小道の先のお堂に入ってみることにしました。お堂は大きさが3メートル四方ぐらいの小さなものです。入り口は引き戸になっています。
子宝成就・下の病気の治癒にも
いきなり大きな男根が立ち並ぶ風景。御神体は棚の上にあるものなのですが、両脇の巨大な男根像がインパクトありすぎなのでどうしてもそちらに目がいってしまいます。
牛頭天王ってどんな神様?
牛頭天王(ごずてんのう)というのは日本の神仏集合の神様です。もともとは京都祇園社(八坂神社)の祭神で、7歳の時に身長が7尺5寸(226cm)、3尺(90cm)の牛の頭には3尺(90cm)の角も生えていました。そのため牛頭天王と呼ばれるんですね。
疫病の神様、性の神様として信仰
平安時代から疫病を治す神様として信仰されてきましたが、竜王の娘・婆利采女(はりさいじょ)という女神を娶って8年の間に七男一女をもうけたことから性の神様としても崇められるようになりました。牛の頭を持つ神様なんてミノタウロスみたいですね。ここは子宝成就祈願で訪れる方が多いようですが、下(しも)の病気にも効くそうですよ。
牛頭天王堂のお参りの方法
牛頭天王堂のお参りの仕方。ここに奉納された男根像の一体を持ち帰り、それを毎日擦ると子供を授かることができるといわれています。そして子供を授かったら持ち帰った男根像をお礼参りで返納し、自分で彫ったものを奉納するそうですよ(公式サイトより)。
なるほどこれらはみんな願いが叶った皆様の奉納の像だったんですね。(2016年10月08日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
礼林寺(らいりんじ)牛頭天王堂(ごずてんのうどう)
住所 :千葉県市川市大野町4-3067
電話 :047-337-8856
拝観料:無料
駐車場:無料
関連URL:礼林寺 公式ウェブサイト – 牛頭天王勧請!子宝成就のお寺