山梨県の幸せの丘ありあんすはハンコをフィーチャーした総合施設です。広大な駐車場には観光バスが何台も並び、観光客が続々と建物に入っていきます。巨大女神像・ルリエ様も必見。
ハンコをフィーチャーした総合施設
一応社会人として私も認印、銀行印、実印など持っているわけですが、最近はモニタを見ながらデザインを変えたりなど、ハンコの作成もパソコンが用いられるんですね。そんなデジタル時代になっても、良いハンコは開運に通じると信じる方は健在です。
日本印相協会と日本印相学会は別
おばあさんの石像もご覧の通りハンコを持っています。この施設の経営団体は幸運印発祥の地・宗家日本印相協会。ちなみに「日本印相協会」は昭56年に東京高判で類似名称の件で争われた「日本印相学会」とは別物。ちょっときな臭い感じがするようなしないような。
幸せの丘ありあんすの豪華なこと!
それはともかく、幸せの丘ありあんすの豪華なことと言ったら。広大な敷地に鶴と亀を模した植木、ハンコを抱いた翁と媼(おきな・おうな)像、役目を終えたハンコが奉納された神社、荘厳なイメージのホールなど、どこを向いてもありがたさ炸裂。
そうそう「ありあんす」とはフランス語(alliance)で「人との出会い、神との結びつき」といった意味だそうです。
大理石で埋め尽くされたホール
他の観光客に混ざって本館に入ってみましょう。エントランスホールも大理石で埋め尽くされています。ゴージャス。これが鳳凰殿。この中には驚きの巨大像があるのですが、それは後ほどご紹介しましょう。
横浜国大の考古学者・長谷川教授監修のマンモス
そして唐突に現れる親子のマンモス像。横浜国大の考古学者・長谷川教授が監修したという復元マンモスです。ハンコ→象牙→マンモスつながりらしいのですが、このいきなり感がなんとも珍であります。「目、首が動き咆哮する」と説明書きにありましたが、今は動かないみたい。
各ブースでは印鑑の相談会が
もちろん観光客の目当てはマンモスでなく、印鑑。ホールにぐるりと回廊が沿っていて、壁側にいくつもしきられたブースが設けられています。各ブースには印鑑の専門家がいて、お客さんにあれこれ印鑑のアドバイスをしています。占いの館みたいな感じです。
有名人のみなさんに人気の印鑑
印鑑のセールスがあるのではとビクビクしていたのですが、鑑定士の方々は軽く私をスルー。どうも若い人よりも高齢者の方に声をかけているみたい。部屋の壁には色紙が並んでいます。細川たかしや千代の富士、橋幸夫、朝岡雪路など有名人のみなさんがたくさん訪れているみたいですよ。(敬称略)
いったい全部でいくらするのか……
一番の見どころはマンモス象牙美術館です。残念ながらこちらは撮影禁止なので威厳のある宗家会長のお写真を。
館内には中国・日本などの技術の粋を集めた象牙彫刻が、これでもかってぐらい展示されてます。「二十六層くりぬき宝玉(「世界七不思議の一つ」なんだって)」という超逸品も。いったい全部でいくらするのかな。数十億、数百億、いやもっと……?(下世話)
幸せの女神・ルリエ様
鳳凰殿の中央部にあるホールには、幸せの女神・ルリエ様という巨大な女神像が奉られています。印鑑ってアジアっぽいイメージなのでネーミングがミスマッチな気もするけど。ここへ来てなんとなく運が良くなった気がする。運気よ上がれ〜!(2007年04月14日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
幸せの丘ありあんす(しあわせのおかありあんす)
住所 :山梨県甲府市上曽根町4011
電話 :055-266-5005 0120-900-785
休館日:不定休 12月29日~31日
時間 :09:30〜17:00
入場料:大人500円
駐車場:無料
関連URL:幸せの丘ありあんす