徳島と言えば? えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ♪ 阿波おどり会館では一年中生の阿波踊りが見られます。阿波踊りロボットや阿波踊りゲームでレッツ阿波踊り!
阿波踊りに関する全てのことを学べる
徳島県徳島市の阿波おどり会館(あわおどりかいかん)は、阿波踊りに関する全てのことを学べる阿波踊り専門施設。徳島に来た観光客はまずここを訪れるだろうという人気スポットです。
この建物ちょっと変わってて、下の辺が短く上が長い逆の台形の形をしてますよね。これは阿波おどりの高張り提灯を表現しているんだそうで。うーん、言われてもよく分からない。
ベンチの屋根の形は……
でも建物前面にあるこちらのベンチは一目瞭然。ベンチの屋根は阿波踊りに使う編み笠の形ですね。この編み笠はもともとは鳥追い笠という田畑の鳥を追い払う人がかぶっていた笠なんです。のちに江戸時代の女性三味線芸人が被っていたことから、阿波踊りを踊る女性が被るようになったといいます。
3階は阿波おどりミュージアム
では阿波おどり会館に入館してみましょう。5階建ての建物の3階は阿波おどりミュージアムになっています。阿波おどりの歴史が、写真パネルや映像、資料で学べるミニ博物館です。
一見して真面目な博物館だけど
阿波踊りに使う道具、楽器、衣装などの展示、昔の阿波踊りの様子を再現したミニチュア、阿波踊りの有名な連(踊りのグループのこと)の紹介などなど。一見いたって真面目な施設だし、どこが珍スポットなの? いやいや、このミュージアムも珍の呪縛からは逃れられないのです。
珍なるものその1:阿波踊りロボット
見よ、徳島の機械金属業界の最先端技術で作られたロボット、その名もオドロットを! これは徳島県と徳島の有志企業16社から構成する徳島アミューズメントロボット開発研究会が製作した、阿波おどりマシンなのです。オドロットは1991年08月05日にマスコミに発表され、各地のイベントで踊りを披露しました。
【動画】阿波踊りロボット・オドロットの動き
うっ……なんか……キモい。動きが妙になめらかなのに無表情だからだろうか。いわゆる不気味の谷現象が起きてしまっていて、どうにも気持ち悪いものになってしまっています。いや、オドロットのテクノロジーは凄いですよ。でももうちょっとガワっていうか、外観をなんとかした方が良いのではないでしょうか。
珍なるものその2:阿波踊り養成マシーン
そしてもうひとつの珍がこれだ! 阿波おどり養成マシーン(正式名称は知らない)! 画面のお姉さんの阿波おどりを真似して手足を動かし、フロアのパネルをステップ。つまり『ダンスダンスレボリューション』みたいなゲーム。そうか、そうくるか、阿波おどり会館。
阿波踊り、難しいなあ
やってみるとこれが結構難しい。ゲームキャラのお姉さんに何度も「ダメダメ! 画面をよく見て」と叱られてしまう始末。とうとう「今度はがんばってね」と、お姉さんに見放されてしまいました。お父さんと一緒に来ていた幼女は結構上手にステップしてました。幼い頃からこれで特訓すれば上手くなるかな。
一年中、生の阿波踊りを見られる
さて次はいよいよ本物の阿波踊りを見に行きましょう。阿波踊りは毎年8月のお盆の4日間に行われるお祭り。でもその4日間を逃してしまっても大丈夫です。阿波おどり会館では一年中阿波踊りのパフォーマンスを見られるのです。2階の阿波おどりホールへ行ってみましょう。
昼間の公演、阿波の風のパフォーマンス
約40分間、平日は1日3回公演、土日祝日は4回公演しています。公式サイトには「古風なおどり・現代のおどり、花・鳥・風・月になぞって阿波おどりを表現。阿波おどり会館ならではの「阿波の風」の七変化をじっくりとお楽しみください」とあります。お、いよいよ始まりましたよ。
やっぱり本物は凄い
阿波の風は阿波おどり会館の昼間の踊り「おどらなそんそん阿波おどり」の専属連。目を引かれるのは、女性の踊りですね。やっぱり本物はオドロットよりはるかに上手いです。鳴り物のリズムも調子よくて、思わず体を揺らしてしまいそうになります。
【動画】女性の踊りを少しだけ動画で
そんな女性の踊りの様子をちょこっとだけ動画でどうぞ。ゆっくりしたリズムから段々太鼓が速くなっていきます。笠に隠れて見えにくいですが、みなさん笑顔で楽しそうに踊っていらっしゃいます。
最後には観客も一緒に阿波踊り
そして最後には、会場の観客も舞台に上がって阿波おどりを踊ることができるんです。よし、さっきの阿波踊り養成マシーンで鍛えた成果を今ここで披露だ。二拍子の調子に合わせて、いち・に・と、いち・に・と、右足と右手、左足と左手を一緒に出します。最初は上手くできないけど、徐々に慣れてきたような気が。
勇気を出して君もカモン!
うひょー、なんか楽しくなってきた! 恥ずかしがって見てるだけのお客さんもいたけど、ぜひ勇気を出して舞台に上がってほしい。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々、ですからね。私は珍妙に踊ってたと思うけど、貴重な体験ができて得しましたよ。
伝統も珍も詰まった阿波おどり会館
1階にはあるでよ徳島という、徳島県の特産品が集められたショップがあります。おみやげを見て回っている間も、しばらくは阿波踊りの音が脳内でオートリバース再生されてました。阿波踊りって本当に魅力的ですね。日本三大盆踊りの一つってのも頷けます。徳島の伝統も珍も、全てが詰まった阿波おどり会館でした。(2009年05月06日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
阿波おどり会館(あわおどりかいかん)
住所 :徳島県徳島市新町橋2-20
電話 :088-611-1611
時間 :09:00〜21:00
入館料:大人300円+ショー料金(昼の部は800円、夜の部は1000円)※セット料金あり
休業日:2月・6月・10月の第2水曜(※祝日の場合は翌日)12/28~1/1
駐車場:有料
関連URL:阿波おどり会館