独楽って何と読む? 正解はコマ。昔ながらの子供のオモチャです。愛知県名古屋市の日本独楽博物館はコマだけでなく、館内いっぱいに世界各国のおもちゃがぎっしり詰まっています。
小学生の男の子たちがコマ回し
中からは子供の笑い声が聞こえて何やら賑やかな様子。小学生の男の子たちと大人のお兄さんたちがニコニコしながらコマを回していますよ。声をかけると、紐を操ってコマを空中でキャッチして見せてくれました。すごーい! みんなとてもコマ回しが上手です。
免許皆伝目指して練習
ここに来ている小学生君たちは、達人のお兄さんたちにコマを習いに来ているんですって。上手くなるとコマ免許が貰えるので、みんな免許皆伝目指して頑張ってるんですよ。今日は館長さんは不在でしたが、奥様にいろいろとお話を伺うことができました。
「おっちゃん」館長さんは独楽の名人
日本独楽博物館の館長さんは藤田由仁さん。子供たちには「おっちゃん」と呼ばれて慕われています。20代後半頃からコマを集め始めてなんと2万点ものコレクションになりました。もちろん集めるだけでなく、刀の上でコマを回したりなどのコマ回し名人でもあります。全国から出演依頼が来るほどの人気者。
世界各国を体当たり旅行
会社勤めの傍ら奥様と二人で日本全国・世界各国を旅行。もちろん目的はコマ。その国の言葉でコマという単語を覚えて身振り手振りで地元の人に聞く体当たり調査です。でも近頃は知らない土地に行ってもコマを売っていそうなオモチャ屋の方角がカンで分かるようになったそうです。コマの文化は世界中にあるんですね。
色とりどりのオモチャがいっぱい
コマだけではありません。どっちを向いても色とりどりのオモチャばかり。古めかしい木やブリキのオモチャから、カラフルなプラスチックのオモチャまで。その数に圧倒されます。棚やケースはリサイクルで入手したり寄付されたもの。綺麗に分類されています。
コレクションのために4回引越
日本独楽博物館はこれまで4回引っ越しています。コレクションが増えて手狭になったのが理由ですが、ここが埋め尽くされるのも時間の問題かも。だって天井までオモチャが吊されているんですから。
オーナーのご家族に恒例の質問
明るくて話好きな奥様の様子から、コマ探しの旅の楽しさが伝わってきます。いつもオーナーさんのご家族にするご質問をぶつけてみました。「御主人の趣味について困ったりしていませんか?」 奥様は「とんでもない!」と満面の笑顔でおっしゃいました。
「コマのおかげ」とニッコリ
コマを集めるためにいろんな国を旅したこと、子供たちが目を輝かせて遊びにきてくれること、御主人が日本全国を生き生きと飛び回っていること。「普通では経験できないことができたのもコマのおかげ」とニッコリ。夫婦二人三脚で集めたコレクションです。
コマの公演でひっぱりだこ
実はこの日藤田館長が不在だったのは、あるイベントでのコマの公演のためだったのでした。日本全国飛び回っているのでお会いするのは難しそう。でもきっと今頃、館長のコマの妙技に子供たちは目を輝かせているんだろうなあ。(2008年4月06日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
日本独楽博物館(にほんこまはくぶつかん)
住所 :愛知県名古屋市港区中之島通4-7-2
電話 :052-661-3671
休館日:不定期(必ず事前に問い合わせを)
入館料:無料
駐車場:なし
関連URL:日本独楽博物館のホームページ