愛知県吉良町のアンコールミュージアムの敷地内には大きな石像がゴロゴロしていて、エキゾチックな雰囲気となっています。エスニック料理も楽しめます。残念ながら2010年に閉館。
吉良町のアンコール遺跡？
吉良町と言えば、『忠臣蔵』の吉良上野介ゆかりの地。『忠臣蔵』では悪役として描かれていますが地元では名君として慕われています。今では兵庫県赤穂市と復縁して忠臣蔵サミットなどの交流もあるそうですよ。でもいったいなぜここにアンコールワット遺跡関連の展示が？
巨大な石像がごろごろ
敷地内には大きな石像がゴロゴロしていて、エキゾチックな雰囲気。国道からもよく見えますのでドライバのみなさんも「何だろう？」とスピードを落として見ていく様子。でもなぜか博物館の入口が閉まっているので、隣にあるレストランkuk kik NOODLESで聞いてみることにしました。
ついでに昼食を食べることに
どうも展示室にはレストランを通りぬけないと入れないようです。ランチで賑わっているテーブルの横を通って展示室だけ見るのはかなり勇気がいります。「ちょうどお昼時だし、いっか……」とついでに昼食を取ることにしました。
豪華な作りのモダン博物館
料理が運ばれてくるまで中を見せて頂くことにしました。建物自体もそうなのですが、展示室はモダンで綺麗。床は大理石。ブラック＆ホワイトにまとめられています。建築費がかなりかかっていると思われる豪華な作りです。いったいオーナさんは何者？
アンコール遺跡の修復プロジェクトに参加
アンコールミュージアムの館長は山本勇氏。山本石産株式会社の経営者で、カンボジアのアンコール遺跡の修復プロジェクトに石材工学班長として参加したことから、平成15年3月22日に砕石工場のあるこの地に博物館をオープンしました。
カンボジアに栄えたアンコール王朝の遺跡
この模型は150分の1の大きさ。精巧にできています。カンボジアに9世紀から14世紀にかけて栄えたアンコール王朝のアンコール遺跡。もちろん世界遺産に登録されています。アンコール・ワットはその遺跡群の中で最も有名なヒンズー教寺院で、壮麗な彫刻美術で知られています。
多くの遺跡・仏像が破壊
ですが1972年に始まったカンボジア内戦によって、アンコール遺跡や石仏は破壊されてしまいました。多くの仏像は首をはねられて敷石にされてしまったと言います。なんたること……。この装飾破風（レリーフ）は砂岩で作られています。なめらかな曲線が美しいですね。
世界各国が修復作業に協力
政情が安定した90年代からは、世界各国の技術者が協力して復元工事が進められています。修復技術は山本勇氏率いる日本の石工が指導したそうですよ。日本の技術が認められるのは誇らしいですね。
鮮やか＆スパイシーなタイ料理
ひととおり見て回っているとちょうどランチが運ばれてきました。カンボジア料理でなくてタイ料理なのね。色鮮やか！ スパイシーで美味しい！ 日本ではここだけというアンコール遺跡美術が見られたし、お腹もいっぱいでにんまり。（2008年05月11日訪問）【麻理】
参考文献
地図＆情報
アンコールミュージアム・kuk kik NOODLES
現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。
住所 ：愛知県幡豆郡吉良町宮迫大迫86-3
電話 ：0563-35-3103
休業日：水曜
入館料：？ 500円とあったのですが要求されませんでした。レストランで食事をすると無料なのかな？
駐車場：無料
