愛知県高浜市の高浜茶屋吉貴はなんと歌舞伎の舞台、観客全てまるごと人形で再現している驚きの芝居小屋があります。等身大の人形がぎっしり! 妖しいお色気コーナーもありますよ。
高浜茶屋吉貴はお土産屋さん?
高浜茶屋吉貴は紫峰人形美術館の向かいにあります。壁に『助六(すけろく)』や『鳴神(なるかみ)』など歌舞伎の名場面が描かれています。ぱっと見、紫峰人形美術館よりもキレイで格式がある感じ(紫峰人形美術館さんすみません)。
紫峰人形美術館とは無関係
お土産品の奥に人形が並んでいます。お茶を出してくださったお店の方に「ここは紫峰人形美術館の別館なんですか?」と聞くと「いいえー。ここは紫峰さんとは関係ない美術館なんですよ。別の人形師さんが作ってますので」とのお答え。ド真ん前にあるから同じ系列かと思った。
お土産屋さんの2階が美術館
ついでと言ってはなんですが、面白そうなので見学することに。2階が美術館になっていますので階段を上がってみますと、驚きの光景が広がっていました。
等身大の人形が見つめる舞台
なんと。2階全体が江戸時代の芝居小屋になっているではありませんか。舞台を取り囲むように桟敷が作られていて、等身大の人形が様々な表情で座っています。庶民からお姫様まで様々な人々がすごくリアル! 突然場違いなところに来てしまったようでドギマギ。
大学生の時から歌舞伎好き
余談ですが大学生の4年間、お師匠さんのところで小唄とお三味線を習っていました。また歌舞伎サークルに入っていたり、某歌舞伎役者さんからメールをいただいてお会いしたり──と結構歌舞伎に縁があります。
歌舞伎の名場面を人形が演じる
舞台の上では『連獅子』や『冥途(めいど)の飛脚』の名場面を人形が演じています。後ろ側にも上の方に舞台があって『金門五山桐(きんもんごさんのきり)』の石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな~!」
後ろにアヤシイコーナが
ここまでは華やかで立派なのですが、後ろ側の薄暗いコーナを見てみると妙にアヤシイ雰囲気。ガーゼのような布が扉に貼ってある一室に、裸の男女がいるんですよ。こ、これはお約束のサービスシーン!
見えないとよけいに気になる
くうーっ、み、見えん。誰もいないのを良いことに、戸にくっついたり離れたり、目を細めたりするんですが、うっすらとしか裸体が見えません。彼らは何をやっているのか? よく見えないだけによけい気になる。
せっかくだから全部見たいよ
舞台での歌舞伎上映は20分ぐらいで終了。浜茶屋吉貴の人形は人間味溢れる顔というか、生き生きとしていて好感が持てます。でもエロがチラリズムに徹しているところがちょびっと不満。いや大いに不満。せっかくだから全部見せてよー。(2008年06月29日訪問)【麻理】
追記:2019年03月14日
読者の方より高浜茶屋吉貴の動画をアップしたとのお知らせをいただきました。動画撮影の許可は高浜茶屋吉貴オーナーの奥様より得ているそうです。貴重な情報をありがとうございました。動画だとより分かりやすいですね。皆様ぜひ足をお運びくださいませ!
参考文献
地図&情報
高浜茶屋吉貴(たかはまちゃやよしき)
住所 :愛知県高浜市屋敷町1-6-5
電話 :0566-54-0588
時間 :10:00〜16:30
休業日:年末年始
入館料:500円
駐車場:無料
関連URL:歌舞伎茶屋 吉貴 公式ページ