当ブログの読者、O.Rさんからご紹介いただいたO邸におじゃましました。天井が床に、床が天井に! 家具、窓、小物──全てが逆さまになっています。こんな住宅生まれて初めて!
何から何まで全部逆さま!
O.Rさんにご連絡いただいていたので、Oご夫妻(O氏、N夫人)は私を快く迎えてくださいました。やさしい笑顔のお二人に従ってリビングに入った途端、あまりの信じられない光景に言葉を失いました。全てが逆転しているのです。何から何まで全部逆さま!
人を驚かすのが何よりも楽しみ
窓の外を見ると庭はちゃんと天が上、地が下。でも部屋の中はひっくりかえっています。呆然としている私に「驚きましたか?」とニコニコしながらO氏。「この人、人を驚かすのが何よりも楽しみなんですよ」と苦笑いのN夫人。
O氏の手作り観葉植物
暖炉の横の木をよく見ると、葉っぱが上に垂れ下がって(という言い方も変だけど)います。この観葉植物は造花なのですが、葉の一本一本に針金を入れて下に垂れないように曲げてあるのだとか。この植物はO氏の手作りなんですって。器用ですねえ。
大企業のオーナーにしてマジシャン
詳しく書けないのですが、O氏はある大企業のオーナーです。仕事で成功を収めた後、彼は家を建てる際に人が驚くような仕掛けを考えました。セミプロのマジシャンとしての顔も持つO氏ならではの仰天の発想です。脱帽。顔出しもNGとのことでモザイクをかけました。
大工さんとおおもめの逆さま和室
逆さまの部屋はここだけではありません。和室もあるとのことで行ってみると、部屋の一室がまるまる逆さまです。ふすまの手前は普通だけれど、奥の部屋はひっくり返っています。テーブルは畳の天井にへばりついていて、掛け軸までご丁寧に逆立ち。ここを設計したとき、大工さんともめにもめたとO氏は笑いました。
地震にも強い逆さま部屋
なんだか天井のテーブルがおっこちそうですが、テーブルの脚は中央に軸が入っていて、しっかり天井に固定されているそうです。違い棚の置物も板に接着されているだけでなくビスでとめてあるので地震にもびくともしません。頭がぐらぐらしてきます。平衡感覚がおかしくなりそう。
合羽橋のろう細工職人によるお膳
天井にお膳があるのに気づきました。お膳のお椀の中身はもちろんフェイク。O氏が東京まで出向いて合羽橋・道具街のろう細工職人さんを探して作ってもらったのだそうです。見上げてじっくり観察しても本物にしか見えません。
さすがにお庭はさかさまにできず?
障子を開けるとそこには縁側が。天井に座布団がひっついていますよ。細かいところまでしっかり造られているのに驚くやら呆れるやら。お庭は純日本風で、コイが泳いでいます。さすがにお庭までは逆さにできなかったようで。
いずれは博物館化する予定のO邸
こちらはO夫妻の飼い猫・イヌちゃん。天井でなく床で丸まっています。O邸は現在はご友人に公開しているだけですが、いずれ博物館化したいとのこと。こりゃ評判になりますね。私は一足先に見学できてラッキーでした。Oご夫妻、O.Rさん、本当にありがとうございました☆(2006年04月01日訪問)【麻理】
追記:メディア関係者の方々へ
メディア関係者の方々へお願いです。取材依頼をされる方は、必ず以下の記事をご覧ください。
参考文献
O邸
住所 :秘密
電話 :秘密
ちなみに今日(04月01日)は何の日か知ってますよね。もちろん。