坂井市の福井県児童科学館(エンゼルランドふくい)は子供だけでなく大人にも大人気のスポット。おもちゃ箱をひっくり返したかのようなカラフルな内装です。1日たっぷり遊べます。
環境デザイン研究所の設計
この内装を見て、ピンと来た人はスルドイ。山梨県立科学館と全く同じテイストですね。そう、石川県のコスモアイル羽咋も手がけている、環境デザイン研究所の設計なんです。遊び心いっぱいの楽しい建築ですね。
野外の広場には子供がいっぱい
至極まっとう、至極まともな科学館ですので珍スポットと呼ぶのは気が引けますが、建物の面白さでそこはご勘弁を。野外の広場にはこどもの雲という巨大なテントのアスレチック遊具があり、子供たちが飛んだり跳ねたり。芝生に寝転がっている子もいますよ。
楽しさを第一優先に
恐竜王国福井らしい恐竜オブジェもありました。この科学館はエンターティメントに徹しているところが素晴らしいです。いかに子供が楽しいと思うかを第一優先に、そしてその興味を科学の世界に向けることを第二優先にってのが良い。この順序がミソ。
展示エリアの入場料はたった100円
こちらはボールの位置エネルギーが運動エネルギーに変換される様子をモデル化した模型です。エンゼルランドは料金もリーズナブル。スペースシアターやプラネタリウム、展示エリア以外の入場は無料。また展示エリアも大人100円、子供、小中高生はタダ。この太っ腹な料金には拍手を送りたいです。(※2007年08月現在)
じっくり楽しむには1日かかる
月面の重力を体験できるムーンウォーカー、宇宙旅行のシミュレーションができるスペースシップ、虫の大きさになったかのような原っぱの巨大ジオラマ、世界の民俗衣装を着られるブース……じっくり全てを楽しむには開館から閉館まで1日かかるかもしれません。
理科も社会も両方一緒に
宇宙や生物だけでなく、世界の人びとの暮らしや福井県の産業を学ぶ施設もあります。写真は福井発見横丁。福井の伝統工芸や新技術を紹介しています。理科だけでなく社会も勉強できるんですね。福井育ちの方は一度は小学校の遠足などで来たことがあるのではないでしょうか。
体験を通して学べる展示
体験や遊びを通して学ぶことができる様々な展示。午前中で人がまだ少ないのを良いことに、ワタクシもスペーススーツを着込んでみたり、あちこちのボタンを押しまくったりしてたっぷり堪能いたしました。
毛利衛氏が名誉館長
中でもエンゼルランドふくいが最も力を入れている展示が宇宙に関するもの。というのも日本人初の宇宙飛行士・毛利衛氏が名誉館長を勤めているからなんですね。なんでも毛利氏のお父上がこの春江町の出身だそうですよ(毛利氏自身は北海道余市町出身)。
誰でもが楽しめる素敵な科学館
そうそう、毛利氏は宇宙で「国境線は見えません」と言っていましたね。エンゼルランドふくいも大人、子供の境界線がなく、誰でもが楽しめる素敵な科学館でした。(2007年06月10日訪問)【麻理】
追記:2016年10月22日にリニューアルオープン
児童科学館(エンゼルランドふくい)の展示エリアが、子どもたちが体験を通して科学の不思議を探ることができるエリアへと改修され、2016年10月22日(土)にリニューアルオープンされました。「日常生活の中にある数学的な視点」から7つのテーマに基づく体験型のアイテムを配置し、科学の現象を子どもたちが実体験することができます。新しくなったエンゼルランドふくいへぜひ足を運んでください。
参考文献
地図&情報
エンゼルランドふくい・福井県児童科学館(ふくいけんじどうかがくかん)
住所 :福井県坂井郡春江町東太郎丸3-1
電話 :0776-51-8000
時間 :09:30~17:00 09:30~18:00(7月1日~8月31日)
休館日:月曜日(休日を除く)、休日の翌日、年末年始
入館料:大人100円(展示エリア)スペースシアター大人500円
駐車場:無料(370台)
関連URL:福井県児童科学館・エンゼルランドふくい | 宇宙・科学が楽しく学べる大型児童館