滋賀県長浜市の大仏は28mの青銅製の阿弥陀如来像です。初代は護国阿弥陀如来と言いましたが、この二代目は長浜びわこ大仏と呼ばれています。1994年建立で青銅でできています。
琵琶湖を背面にして立つ琵琶湖大仏
日本一の湖、琵琶湖。そのほとりに立つ緑色の大仏様。この看板が目印です。道路側から見ると背を向けた格好になっています。背面側に琵琶湖があります。まわりの建物が低いのでより大きく見えますね。
滋賀県の古刹・良畴寺(りょうちゅうじ)
長浜びわこ大仏があるのは良畴寺(りょうちゅうじ)というお寺さんです。開山は1262年の鎌倉時代。織田信長に焼かれたり、琵琶湖の中に沈んだりと波乱万丈な歴史を持ちますが、宝永年間(1704~1711)に彦根龍潭寺(りょうたんじ)の僧・粋岩によって再興されました。
初代の大仏様は1992年に解体
昭和12(1937)年には初代大仏となる護国阿弥陀如来像が建立されました。初代大仏は昭和50年代になってコンクリートの劣化が進んだために1992年に解体されてしまいました。阪神淡路大震災の3年前のことです。初代大仏も27mもあったのでそのまま建っていたら危なかったかも。
残念。建物の中には入れず
びわこ大仏の下の台は建物になっていて階段もしつらえてあります。中に入れそうなのですが鍵がかかっていました。お寺の方がいらっしゃらなかったので断念。声をかければ中を見られるかもしれません。
初代の大仏は解体されて納骨堂の盛り土に
解体された初代の大仏様は境内に埋められています。納骨堂の盛り土の頂上にミニ大仏が乗っています。初代はコンクリート製だったので、バラバラにして塚の土台にしたんでしょうね。案内書きによると春には梅や桜、初夏にはツツジやサツキ、秋にはモミジが楽しめるそうですよ。
ずっと琵琶湖の太陽が見られない大仏様
夕方に訪れたので間もなく琵琶湖に日が沈むところでした。でも大仏様は琵琶湖のそばに立っているのに、湖を背にしているから美しい夕日が見られません。せっかくの景色なのにちょっとかわいそうですね。(2016年01月09日訪問)【麻理】
追記
STUDIOこほくさんによる動画がありました。琵琶湖大仏と夕日が美しいドローン映像で紹介されています。空から眺める大仏様もまた素敵。
参考文献
地図&情報
びわこ大仏・良畴寺(りょうちゅうじ)
住所 :滋賀県長浜市下坂浜町86
電話 :0749-62-1770
時間 :09:00~18:00
休業日:年中無休
拝観料:無料
駐車場:無料