(閉鎖)さらば黄金の仏教テーマパーク「長崎西海楽園」【長崎】

長崎西海楽園
長崎県の名珍スポット長崎西海楽園は、高さ40mの聖観音像、釈迦三尊堂など金ピカ仏像でいっぱいの仏教テーマパーク。2007年09月に閉鎖しましたが滑り込みで見学できました。

現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。(2007年09月18日閉館)

入り口に閉館のお知らせが!

長崎西海楽園
長崎西海楽園(ながさきさいかいらくえん)入り口にある七ツ釜観光ホテル(西海楽園の経営元)へ行ってみると、なんと扉に閉館のお知らせが貼ってあるではありませんか!

長年のご愛顧誠にありがとうございました。当館、及び西海楽園は九月十八日をもちまして閉館いたしました。 支配人

はるばるやってきたのにそんな……。ここを訪れたのは2007年11月09日。ほんの2ヶ月前まで開園してたんですね。

頼み込むとあっさり見学OKに

長崎西海楽園
しかしここで引き下がれません。ホテル横にある事務所の職員の方に頼み込むと、あっさり見学を許可してくれました。なんでも時々老人会などが閉館を知らずに訪れるそうで、ケースバイケースで中を見せてくれるみたいです。

西海楽園は仏教のテーマパーク

長崎西海楽園
さて、長崎西海楽園とはなんぞや。簡単に言えば、石川県のユートピア加賀の郷のような、仏教のテーマパークです。一番の見物は山にそびえ立つ高さ40メートルの黄金の聖観音。閉園ほやほや(?)なので、まだ光り輝いております。実にバブリー。

黄金のわくわく仏教ランド「(旧)ユートピア加賀の郷」【石川】
1987年に実業家・嶋中利男氏が280億円をかけて建設したユートピア加賀の郷。73mの巨大観音、釈迦の一生をジオラマで再現したパビリオン、金色堂の羅漢像、見るものすべてが金!

やはり「天の啓示」か

長崎西海楽園
それもそのはず、長崎西海楽園のオープンは、バブルまっただ中の平成2年(1990)04月01日ですから。職員の方におききしたところ、オーナさんが天の啓示によって黄金の聖観音を建立したんだそうです。やっぱり、典型的なオヤジ系珍スポットだ。夢のお告げ・天の啓示は、珍スポットにおなじみのキーワードです。

園内は極彩色でキンピカ

長崎西海楽園
仏像も建物も極彩色。キンキラキンでまばゆいばかり。残念ながら、釈迦三尊堂は完全に封鎖されていて中を覗くことができなかったのですが、実は内部に黄金色の五百羅漢がびっちり並んでいるんですよ。お見せできずに残念。

ゴルフ場、農園、遊園地まで

長崎西海楽園
私以外だーれもいないので寂しい雰囲気ですが、かつては花畑に、グランドゴルフ場、動物ふれあい農園、展望台、人工池、プールに遊園地と盛りだくさんの内容。開園中は園内バスが観光客をガイド付きで案内していたそうで。きっと昔は華やかだったんでしょうね。

ひっそりとした園内を動画で

長崎西海楽園の中心部、十二支本尊霊場を動画でご覧ください。施設のゴージャスさと静まりかえった雰囲気とのギャップ。カラスの鳴き声が侘び寂びを感じさせます。

妙にリアルなおっぱい

長崎西海楽園
個人的にツボったのが、この慈母観音。むにっとしたおっぱいが妙にリアル。なんかかえって煩悩が頭から離れない感じ。

世界的に珍しい石灰藻化石群

長崎西海楽園
園内には化石の森というものもあります。ごつごつした不思議な岩が連なっています。「日本一の石灰藻化石群」という立て札によると3億~2億5000万年前に生成された石灰藻(地球で最初に酸素を作った生物)の化石群だそうです。世界的にも珍しいものなんですって。ミニグランドキャニオンのような風景。

閉鎖とは実にもったいない

長崎西海楽園
それと日本人バテレン・金鍔次平衛が隠れたという洞窟も。珍しい化石の森や、歴史的な金鍔次平衛の洞窟も一緒に閉鎖ってのは残念。まだ光り輝いている仏像もやがてくすんで、ボロボロになってしまうのでしょうか。ああ、実にもったいない。(2007年11月09日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

長崎西海楽園(閉鎖)(ながさきさいかいらくえん)

現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。(2007年09月18日閉館)

住所 :長崎県西海市西海町中浦北郷2549

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