面積の90%が亜熱帯植物で覆われている西表島。どこを向いてもジャングルが広がっています。西表島の海の遊びと並ぶ大きな楽しみは山の遊びです。休憩所の高台に登って撮影しました。
マングローブの驚異の生命力
(※クリックすると大きな画像で見られます)フォトショップでパノラマ写真を作ってみました。
海にもマングローブが広がっています。マングローブは海水でさえ育つんですね。マングローブの葉を見ると、緑の葉の中にちらほら黄色い葉があります。海水で育つと言ってもやはり塩は植物にとっては害。そこで一枚の葉にだけ塩分を集めて、他の葉を守っています。黄色い葉は紅葉しているのではなくて塩で焼けているのですね。

天然記念物のサキシマスオウノキ
これは天然記念物のサキシマスオウノキ。サキシマスオウノキは根を壁のように成長させてその根の間に葉を落とし、豊かな培養土を作ります。ついたてのような根はその豊かな土を囲い込むためのものだそうです。
動植物のパラダイス
森の中に入って、耳をすますと鳥やカエル、虫たちの鳴き声がします。大きな白い蝶オオゴマダラや、黒い宝石のようなカラスアゲハがひらひらと舞っています。まさに動植物のパラダイス。
トレッキングツアーで気分は川口浩探検隊
ホテルが主催するトレッキングツアーにも参加しました。救命胴衣をつけて、マリンブーツを履いて準備OK。マングローブの生い茂る川をゴムボートで上流へ向かいます。
ボートを下りてジャングルの中をさらに進むと、気分はまさに川口浩探検隊。冷たい川で泳いだり、岩場から飛び込んだり、ロープにつかまってターザンごっこなども。気持ちいいー!
イリオモテヤマネコ発見……?
夜もナイトツアーに参加。真っ暗なジャングルを懐中電灯片手に探検。夜行性のカニやホタル、夜しか咲かない幻のサガリバナなど、昼とはまた違った顔が見られます。
クルマで移動中、ツアー参加者から「あ、ヤマネコ!」の声。暗がりを四つ足の動物がさっと逃げて行ったとか。ぎゃー、見逃したー! 600回開催されたツアーでイリオモテヤマネコが見られたのはたった8回だとか。貴重なチャンスだったのに~。
とっていいのは写真だけ
エコツーリズムはその土地の自然を体験して環境や生態を学ぶことができます。大切なのは自然におじゃまするという謙虚な気持ち。「エコツアーでとっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ」なのです。(2005年06月19日訪問)【麻理】
https://bqspot.com/okinawa/iriomote/641
参考文献
地図&情報
西表島
住所 :沖縄県 西表島