海から上がってくる謎の怪獣……映画『パシフィック・リム』みたいですが、こちらは沖縄県那覇市にある、漫湖公園の休息所。東屋(あずまや)の屋根がカニの形をしてるんですよ。
他県人は口にしにくい名前
訪れたのは那覇市と豊見城市にまたがる干潟・漫湖(まんこ)の漫湖公園(まんここうえん)。まあ、このブログではおなじみですが、女性器名称と同じ名前なんですね。他県人にとってはぎょっとする名称。「本日漫湖公園で小学生の写生大会が行われました」というジョークを耳にしたことがある人もいるでしょう。
生物の宝庫漫湖公園
シモネタは横においておいて珍スポットですよ。漫湖公園は動植物の宝庫。マングローブ林にはたくさんの生物が息づいています。干潟の生物と言えばおなじみなのがカニですね。公園には巨大なカニのモニュメントが設置されています。
塗装が剥げていて不気味
水辺にベンチがしつらえてあって、賑やかな那覇市内を眺めることが出来ます。落ち着く東屋だわ……と言いたいところだけど、カニがかなりリアルに作ってある上に、ペンキハゲハゲで非常に気味が悪いです。地元住民や観光客の憩いの場としてコンセプトは良いのですが、もうちょっとペイントなんとかならなかったもんでしょうか。
潮風ですぐに塗装がはげてしまう
でも仕方ないんですよね。漫湖は湖ではなく淡水と海水が混在した干潟なので、オブジェは潮風にさらされてしまいます。塗りなおしてもあっという間に塗装が剥がれてしまうんですよ。あと、私が訪れた時にわかに空が曇って大雨が降りだしたのも不気味さに拍車をかけたんだと思う。
土砂降りの中カニのお腹の下で立ち往生
もうすっごい土砂降り。傘を持っていなかったのでバラバラという激しい雨音に不安になりましたが、頭上を覆う巨大カニが私を守ってくれているようにも感じました。だんだんカニが頼もしく、カッコよく思えてきました。うん、ハゲ塗装もなんか味があるように見えてくる。
空もすぐに晴れてきた
弱ってる時に助けてくれる人を好きになってしまう心理ですかね。しばらくカニのお腹の下で佇んでいたら、雨足も弱くなってきました。良かった、なんとか歩いていけそうです。漫湖公園内には他にクジラの形をした建物もあります。こちらの記事もぜひご覧ください。

本島のあちこちにある巨大生き物オブジェ
今回の旅行では訪れなかったのですが、沖縄本島のカニのモニュメントは他に、東村ふれあいヒルギ公園のシオマネキ、糸満市のシオマネキ休息所などがあります。またカメ、ヤンバルクイナの大きなオブジェもあるんですよ。巨大生き物オブジェ巡りを沖縄旅行のテーマにしても楽しいですね。(2012年09月12日訪問)【麻理】
追記(2013年09月07日)
沖縄の公園オブジェについては、沖縄B級ポータル – DEEokinawa(でぃーおきなわ)さんで特集されていました。(変な公園オブジェを集めよう – 沖縄B級ポータル – DEEokinawa(でぃーおきなわ))。またツイッターで豊見城市にもあるという情報も頂きました。まだまだ隠れた珍オブジェ名所はありそうですね!
参考文献
地図&情報
漫湖公園(まんここうえん)カニモニュメント
住所 :沖縄県那覇市古波蔵3-23-1
電話 :098-853-3144
入場料:無料
休業日:年中無休
駐車場:無料