タイ、サムイ島の巨大仏像がある寺院へ行って来ました。ここはワット・プラヤイ寺院。通称「ビッグブッダ寺院」。金色に輝く大仏はサムイ島の中で一番人気の観光スポットです。
仏像の名前がちょっと……
サムイ島の北に位置するファン島。この小島はサムイ島と陸続きになっています。巨大な黄金の仏像はファン島に1972年に建立されました。
入り口の看板によると、仏像の名前は「Phra Buddha Kondom(プラ・ブッダ・コンドム)」。というそうです。kondomってドイツ語でコンドーム(condom)のことなんですよね……(映画『キラーコンドーム(Kondom des Grauens)』で覚えた)。
高さ12メートルの仏像は人気の名所
それは横に置いておいて。コンドム様は高さ12メートル。遠くからでも日光に輝いてよく見えるからか、観光客がたくさん訪れる場所です。もちろん地元の方も参拝に足を運んでいます。
浅野祥雲的な極彩色仏像
でも黄金のコンドム様を見る前に、入り口にあるこの像にご注目。この極彩色なヘタウマテイストがたまりません。東海珍スポットの父・浅野祥雲氏の作品を思い出させる、素晴らしいオブジェです。でも中央のブッダは分かるのですが、そのほかの人達は何だろう? 武器を手にして恐ろしげな顔をしているから、瞑想中のブッダを邪魔しにきた悪魔かしら。
ワニに食べられている人その1
池の中にいる一人ががっつりワニに食べられています。首90度に折れ曲がっていてもう手遅れ状態。でも周りの仲間(?)は華麗にスルー。
ワニに食べられている人その2
こっちの緑の人はのけぞりつつ、首をワニにやられています。こちらの方も周りの人はみんなブッダの方向を向いていて無視。雑魚キャラなのかな。かわいそうだね。
お坊さんと馬(?)
よく分からない動物(馬っぽいけど……?)に乗っているお坊さん。このお寺の初代ご住職なんだろうか。ガイドのワンチャイさんに聞けば良かったのだけど、写真撮りまくっていた私を置いて、先にコンドム様の方に行っちゃってたんですよ。
境内は犬フリーダムスポット
ミイラ仏のワット・クナラム寺院と同じく、ここも犬フリーダムなスポット。観光客に食べ物をねだったり、自由に歩き回ったりしていました。たくさんエサを貰ってるのか、どの犬も体格が良いです。
階段の手すりは7頭の龍
「何してるのー、こっちこっち!」というワンチャイさんを追いかけて、お寺の階段のところまで走りました。コンドム様は階段を登った丘の上にいらっしゃるのです。階段の手すりの部分が、体をうねらせた龍になっています。この龍は頭が7つもあるキングギドラ的な蛇神(ナーガ)。
タレ目で優しげなコンドム様
そしてようやくコンドム様のご尊顔を拝見いたしました。タレ目で優しげなお顔ですね。遠くで見た時は、手を上に向けて広げているのかなと思ったのですが、手だと思った部分は龍の形をした船なのね。コンドム様は東を向いているので、夕方には太陽が背中側にあって後光がさしているように見えます。
鐘を叩いて1周するとご利益が
コンドム様の周りにある回廊です。ここには鐘がたくさん吊るされています。木の棒を一本手に取り鐘を叩きながら回廊を一周すると、ご利益があるんですって。ワンチャイさんは高額の宝くじが2回も当たったそうですよ。コンドム様、どうぞ私にドリームジャンボ1億円を当ててくださいませ!
次回もワット・プラヤイ寺院をご紹介
念入りにお参りして階段を下ります。さて次のスポットへ行きますか──。っとその前に。実はこのワット・プラヤイ寺院はコンドム様だけでなく、珍な面白スポットがあるのです。でもほとんどの観光客は素通りしてしまっていて実にもったいない。次回はワット・プラヤイ寺院の続編としてタイの伝説をご紹介しましょう。(2013年04月27日訪問)【麻理】
追記:服装についてのご質問
とある読者の方から「暑いのになんで魔女みたいな格好してるの?」というご質問がありましたのでお答えします。理由は2つ。1つ目は宗教的な理由。このワット・プラヤイ寺院をはじめ、タイの寺院では肌を露出した服装はなるべく避けなければなりません。靴も入り口で脱ぐことになってます。
2つ目は日差しが強いので帽子、長袖、ロングパンツ(またはスカート)でないと日焼けしちゃうから。ノースリーブのマキシワンピースはスカスカしてて意外に涼しいですよ。【麻理】
参考文献
地図&情報
ワット・プラヤイ寺院(Wat Phra Yai)
住所 :Big Buddha Samui Island Ko Samui Surat Thani