タイのサムイ島北部にあるタオ島と、タオ島の属島のナンユアン島へ行きました。サムイ島一押しの観光地をご紹介するとともに、私の趣味のマーメイドスイム(人魚泳法)について書きます。
ビッグブッダ港から片道2時間
巨大な金の大仏があるワット・プラヤイ寺院(Wat Phra Yai)の近く、ビッグブッダ港から出発します。時刻は朝7時半。なんでそんなに早いのかというと、タオ島・ナンユアン島までサムイ島から片道2時間もかかるからなんですよ。でも数百人は乗れる高速船で向かいますので、船酔いも全くなく快適な船旅。
タイ屈指の海の美しさを誇る島
ナンユアン島は3つの小島からできていて、それらが白いサンゴの砂浜で結ばれています。タイ屈指の海の美しさを誇る島。日本人の間ではそれほど知名度がありませんが、海外のバックパッカー、ダイバーの間では垂涎のスポットとなっています。ナンユアン到着後に小さな船に乗り換えて上陸します。
上陸には100バーツ必要
ナンユアン島のビーチにはゴロゴロと巨石が転がっていて不思議な景観が楽しめます。船着場から木の橋をわたって島の中央部へと歩きます。この島では環境保護のために、上陸の際に入島料100バーツ(約350円)を払う必要があります。
ペットボトルや缶の持ち込みは禁止
ナンユアン島のルールその1。この島にはペットボトルや缶を持ち込むことはできません。美しい海を守るためです。ビーチ中央にビーチバーがオープンしているので、飲み物はここで買います。
フィン(足ひれ)の使用禁止
ルールその2。ナンユアン島のビーチではフィンの使用が禁止されています。理由はサンゴを守るため。スノーケルに不慣れだと、サンゴの上に乗って息をしたりフィンでサンゴを蹴ってしまうんですね。素足ならそれほどサンゴにダメージはありません。
透き通るエメラルドグリーンの海
透き通るエメラルドグリーンの海と白い砂浜がキラキラと輝いています。この日は雲が多かったのですが、空は晴れ渡って日光がじりじりと皮膚を焦がすようでした。
寝てる人の方が多いかな
浜には地元のお兄さんがいて、ビーチパラソルのレンタルをしていました。みなさんパラソルで木陰を作って、ビーチバーで買ったドリンク片手に寝っ転がっています。どっちかというと泳いでいる人よりも椅子で寝ている人の方が多いみたい。海外からの観光客ってそういう人多いよね。
ジャパニーズ・ガーデン?
おや。ジャパニーズガーデンという案内板がありましたよ。海の中の景観が日本庭園に似ているからかしら。ジャパニーズガーデンはナンユアン島の東の湾に広がるサンゴのポイントです。早速潜ってみましょう!
フィンなしだとちょっと難儀
水深は5メートルぐらいで浅いです。その分日光の光が底まで届いて魚やサンゴがよく見えます。普段私はモノフィンという、イルカのような1枚の足ひれで潜っているのですが、ここではフィンは禁止。フィンなしで潜ると推進力がないのでちょっと難儀。
スズメダイなど小さい魚がたくさん
ここにはあまり大きな魚はいません。スズメダイやクマノミなど小さくて可愛い魚がたくさん泳いでいます。この写真では一面サンゴに見えますが、海底のほとんどは砂浜で、あちこちにポコンポコンとサンゴが咲いてる感じ。ところどころはカラフルなのですが、白色化しているものが多いです。
率直な感想を言わせてもらうと
……正直に言うと、評判ほど素晴らしい絶景ではなかったです。多分期待が大きすぎたんですね。透明度は宮古島・石垣島・与那国島・渡嘉敷島など沖縄の離島に比べると、そこまで高くないような。またビーチの周りは水深が浅すぎて変化に乏しく、潜って楽しいという感じではないかも。
お昼ごはんを船上でとってタオ島へ
ナンユアン島には2時間ほど滞在して一度船に戻ります。私が参加したのはご飯を船上で食べるツアー。バイキング形式で美味しいピラフやパスタをいただきました。そして食事の間に船はタオ島へと向かいます。タオ島の「タオ」とはカメの意味。つまり亀の島。
船からボートエントリーのダイビングスポット
30分ほどでポイントにつきました。ここは船から海に飛び込むボートエントリーのエリア。高速船が3隻ほど停泊していて、スノーケラーがたくさん浮かんでいました。
自作の人魚スーツで潜るよ
私が着ているのは人魚スーツ。水着の素材であるスパンデックスに、うろこ状のシルバーの箔が押してある生地で自作しました。日光を浴びると魚のウロコのようにキラキラと輝きます。ここはフィンの使用もOKだからモノフィンで潜っています。
スーツのおかげで他の観光客とも交流
こんな格好で泳いでいたので、他の観光客にたくさん話しかけられました。「なんか変なやついる」みたいなイロモノ扱いだったとは思いますが、みなさんフレンドリー。そんな交流もとても楽しかったです。
翌日港に写真が貼り出される
翌日、このツアーに連れて行ってくれたガイドのワンチャイさんが「あなた、今タオ島の有名人だよ!」と教えてくれました。高速船のクルーが泳いでいる私の写真を撮って大きく引き伸ばし、港に飾っているとのことでした。「人魚がいる島、タオ島」のコメントつきで。……タイの人は商魂たくましいな。
こんなバカな日本人はいません
今回の旅では行く先々で「日本人はみんなこの格好で泳ぐのか?」と聞かれましたが、ちゃんと「こんなくだらないことを、いい年してやっている日本人はいません」と弁明しておきました。かくして日本人の名誉は守られたのであります。(2013年04月26日訪問)【麻理】
人魚修行の動画
iMovieで人魚修行の動画を作りました。1時間ぐらいで簡単に動画編集ができますよ。超お勧めソフトです。
参考文献
地図&情報
タオ島・ナンユアン島
住所 :Koh Phangan, Thailand