100mの砂のお金はナスカの地上絵!?「寛永通宝の砂絵」【香川】

寛永通宝の砂絵
香川県には見ただけで健康で長生きし、一生お金に困らなくなるというすごいスポットがあります。観音寺市にある寛永通宝の砂絵の大きさは100メートル! ナスカの地上絵のようです。

ナスカの地上絵のような巨大寛永通宝

寛永通宝の砂絵
ここは香川県観音寺(かんおんじ)市。写真はちょっと霧がかっていて分かりにくいんですが、巨大な寛永通宝が見えますでしょうか? これは琴弾(ことびき)公園にある、銭形砂絵(ぜにがたすなえ)です。これ縦横・約100メートルもあるんですよ。ペルーのナスカの地上絵を連想しますね。

実際の形は正円でなく楕円形

寛永通宝の砂絵
正確に言うと、縦は122メートル、横は90メートルの楕円形をしています。写真の右上は銭形砂絵の模型なんですが、縦に長い円であることが分かりますよね。標高58メートルの琴弾山から見ると、遠近法でちょうど正円型に見えるように計算されているからなんです。

土地の人が一夜で作り上げた!?

寛永通宝の砂絵
いったい誰が、何のためにこんなの作ったのか気になるところ。一説には寛永10年(1633)に丸亀藩主の生駒高俊(いこまたかとし)公が領内を巡視したとき、土地の村人が歓迎のために一夜にして作り上げたと言われています。

伝説には矛盾が……

寛永通宝の砂絵
しかし寛永通宝が作られるようになったのは寛永13年(1636)からで、3年後に現れるお金を模して作るなんて不可能。伝説には矛盾があるため、砂絵は寛永通宝でなく生駒家の私鋳銭だったとか、幕末に行われた草競馬の跡だったとか、宇宙人が作ったとか(おい)……様々な説があります。

よく見えるけど気をつけて

寛永通宝の砂絵
一応展望台もあるんですが、みなさん「少しでも良く見えた方が金運アップにつながる」と考えるからか、観光客には岩のごつごつした断崖の方が人気。順番待ちしてくるぐらいでしたよ。岩場のぎりぎり先まで身を乗り出して手を合わせてる方も。危ないよ~!

近くで見ると単なる採砂現場かも

寛永通宝の砂絵
当然気になるのは、近くで見るとどんなかなあってこと。山を下りて銭形に近づいていくと巨大な砂場が! ボコボコと砂山が築かれています。盛られた砂の高さ(または掘り下げられた深さ)は2メートル以上あります。うーん、全然寛永通宝に見えない。単なる採砂現場みたいな感じ。

市民総出で砂絵を維持

寛永通宝の砂絵
辺りにはしつこいぐらいに「立ち入り禁止」の立て札があります。まさかいたずらで壊すような不届き者はいないでしょうが、毎年春と秋に補修される他、暴風雨などで砂が崩れてしまった時には臨時に市民総出で補修工事が行われるそうです。地元の人の努力によって数百年も砂絵を維持している伝統に感動しました。すごいね、観音寺市民。

地図&情報

銭形砂絵(ぜにがたすなえ)

住所 :香川県観音寺市有明町
電話 :0875-24-2150(観音寺市観光協会)
時間 :見学自由
駐車場:無料(数台)

珍スポット世界のコイン館も見てみよう!

寛永通宝の砂絵
銭形砂絵自体は有名な観光地なんですが、近くに世界のコイン館というお金に関する珍スポットがあります。道の駅といっしょになっている施設です。せっかくなので立ち寄ってみました。

1室だけの博物館だけれど中味が濃い

寛永通宝の砂絵
ゼニガタアザラシの剥製、世界各国のお金、一万円札の切りくずがぎっしり入った水槽、一億円の重さを体験できるコーナ、千両箱を担いで重さを当てるクイズ──1室だけのシンプルな博物館ですが、凝った作りになっていて意外に面白かったです。

宝くじ当たるかな

寛永通宝の砂絵
1日でこれだけお金に関するものをたくさん見たんだから金運アップを期待できるかもしれませんね。期待を込めて、懲りずにまた宝くじ買ってしまいました。(2009年05月05日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

世界のコイン館(せかいのこいんかん)

住所 :香川県観音寺市有明町3-36
電話 :0875-23-0055(観音寺観光開発株式会社)
時間 :09:00~17:00
駐車場:無料(数台)
入館料:大人300円
休館日:月曜日・年末年始

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