(閉鎖)176億円かけたのに大赤字「なにわの海の時空館」【大阪】

なにわの海の時空館
大阪湾に浮かぶ巨大な半球は住之江区のなにわの海の時空館です。総工費176億円もかけたのに、お金の使い方が間違っている気がする哀しいスポット。予想通り2013年03月に閉館。

現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。何もかもが哀しいです。(2013年03月10日閉館)

巨額の借金をかかえる大阪ベイエリア

なにわの海の時空館
なにわの海の時空館は大阪市が2000年にオープンした施設です。しかし赤字続きのために2006年からは市の外郭団体が運営しています。あー、やばい香りがしてきた。大阪ベイエリアはUSJや高級ホテルが建ち並び、若者が大挙するおしゃれスポット……となるはずだったのですが、今や時空館は赤字問題のシンボルともなってしまっています。

入場チケットは時空通宝

なにわの海の時空館
入り口ではチケットの代わりに時空通宝というコインを渡されます。これをエントランスで機械に投入して入場。幻想的な青い光が広がる海底トンネルへと歩いていきます。時空を超えてタイムスリップ──的な趣向なのかな。天上はところどころガラス窓になっていて、大阪湾の魚を見ることができます。ぜいたくな設計だなあ。

みんな天上見上げてぽかーん

なにわの海の時空館
展示棟のドームに使われたガラスは4208枚。シャルル・ド・ゴール空港の設計も手がけた建築家ポール・アンドリューの設計。広々とした巨大空間にめまいがしてきます。はあ……こりゃ巨額の建築費もかかるはずだわ。入場した他のお客さんも天上見上げてぽかーんと口空いてました。でも私を含めお客さんがまばらなのが悲しい。

菱垣廻船・浪華丸は畳200畳分の帆

なにわの海の時空館
なにわの海の時空館のメインは江戸時代の菱垣廻船・浪華丸。全長約30メートル、高さ27メートル。あまりに巨大すぎて写真に収まりません。帆はなんと畳200畳分もあるんですよ。江戸時代の船の中でも最大級なんだとか。

こんなでかい船、どうやって入れたの?

なにわの海の時空館
ちょっと待って。こんなでかいもん、どうやってドームの中に入れたの? そんな疑問を持ったあなた、実にスルドイ。なにわの海の時空館はまず浪華丸ありきで作られました。これは展示されていたパネルの写真。このように船を先に入れておいてから周りのガラスドームを組み立てたんです。

たった一度だけの航海、もったいなすぎ

なにわの海の時空館
そんな浪華丸のお値段は10億円。しかしもったいないことに、たった1度だけしか大阪湾に浮かんでいないんです。せっかく帆走できるように作ったのになあ。港に浮かべてお客さんが乗れるようにした方が良かったんじゃ。もしくは海に浮かばない展示用に作れば予算を削れたかも。

船内の内部見学もOK

なにわの海の時空館
しっかり作っているだけあって、内部も江戸時代の和船を忠実に再現。写真の船箪笥(ふねだんす)は桐製で防水構造。貴重なものを入れておきました。嵐に遭わないよう神仏に祈るための神棚もあるんですね。米俵60キロを担ぐ体験コーナでレッツチャレンジ。無理無理、持ち上がらないって!

こりゃ、赤字だろうなあ

なにわの海の時空館
ただねえ、どうひいき目に見ても「やっぱり赤字だろうな」と思います。第三セクタ系箱物特有の、志の低さが出てしまってます。展示品はまばらで、売りが菱垣廻船だけでは厳しい。お金の使い方がムダすぎる。一応申し訳程度に他の展示もあるのですが、この展示品の多くを(株)伊藤忠ギャラリーから3億3千万円で購入しているそうです。なんかきな臭い感じ。

三セクと珍スポの縁は深いけれど

なにわの海の時空館
たとえ珍な味になってしまっても、閑古鳥が鳴いていても、地元の人々の村おこし、町おこしの情熱が注ぎ込まれて作られたスポットは心から楽しめます。でもバブルの波に乗って巨額の資金を投入して作られた施設というものは、なんだかものさびしさを感じてしまいます。ここが潰れるのも時間の問題です。(2008年08月17日訪問) 【麻理】

追記:やっぱり潰れました(2013年02月09日・02月27日)

180億かけたのに…「時空館」3月閉館
(産経新聞 2月9日(土)14時39分配信)

大阪市は8日、入館者数が低迷し閉館が決まっていた海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)について、閉館日を3月10日に決めたと発表した。
同館は港湾とともに発展した大阪の歴史を学べる施設として、総工費約176億円をかけて平成12年7月に開館。市は年間60万人の入館者を見込んでいたが、近年は毎年10万人程度にとどまり、赤字経営が続いていた。橋下徹市長が運営の見直しを指示し、民間業者が施設を再利用することが決まっており、現在、事業者を募集している。

180億かけたのに…「時空館」3月閉館 (産経新聞) – Yahoo!ニュース(リンク切れ)

来月10日閉館 「時空館」再利用 応募ゼロ 大阪
(産経新聞 :2月27日(水)18時32分配信)

3月10日に閉館する大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)の施設を再利用する民間業者の公募が応募者ゼロのまま打ち切られたことが26日、市港湾局への取材で分かった。施設撤去費用が少なくとも8億5千万円かかると試算されたことなどから、市は施設の再利用を模索していた。今後の方針について「現時点では白紙」としている。

公募を始める際に焦点となったのが、約10億円かけて復元したメーン展示物の菱垣廻船(かいせん)(全長約30メートル、幅約7.5メートル、帆柱約27.5メートル)への対応。館内に残したままでは再利用の方法が制限される一方、菱垣廻船の解体費用は約3500万円に上り、また、解体せずに持ち出す場合には施設を一時的に一部解体するため約5億5千万円の費用がかかる。

こうしたことから、市は業者が菱垣廻船を撤去するのを認める条件を示していたが、応募はなかった。

来月10日閉館 「時空館」再利用 応募ゼロ 大阪- Yahoo!ニュース(リンク切れ)

参考文献

地図&情報

なにわの海の時空館(なにわのうみのじくうかん)

現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。何もかもが哀しいです。(2013年03月10日閉館)

住所 :大阪市住之江区南港北2-5-20
電話 :06-4703-2900
時間 :10:00~17:00
休業日:月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:大人600円
駐車場:30分100円/1日800円(60台)
※情報修正2017年11月

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