兵庫県淡路島の中浜稔 猫美術館は、ネコの墨絵の第一人者・中浜稔画伯の作品を集めた美術館です。大小合わせて120作品にも及ぶ墨絵の猫たちが、あなたをホッコリ癒やしてくれますよ。
犬派でも猫派になってしまうかも?
私は根っからの犬派。自宅でも愛犬2匹を猫可愛がりしています。でもそんな超犬派の私でさえ、うっかり猫派に転向したくなってしまう美術館があります。それは淡路島の中浜稔(なかはまみのる)猫美術館です。
2005年に淡路市立の博物館に
外の階段もこの通り、ネコの足跡が入り口まで誘導してくれます。「ホッコリ(足跡マーク)ワールド」とありますよ。
中浜稔 猫美術館は2000(平成12)年、03月に東浦町立の美術館としてオープンしましたが、2005年の淡路島市合併に伴って、淡路島市立 中浜稔 猫美術館と名称が変わりました。
中浜稔画伯のプロフィール
中浜稔(なかはまみのる)氏は1944年にここ淡路市(旧東浦町)で生まれました。最初は大阪で建築業のお仕事をされていましたが、40歳で南画の大家・直原玉青師に師事。墨絵の研究に打ち込みました。そして毎年の猫絵の展覧会を成功させ、2000年に猫美術館を開館しました。
写真撮影は引きの構図のみOK
館内の写真撮影は引きの構図ならOKで、絵の接写はご遠慮くださいとのことでした。中浜画伯の絵を大きな画像でお見せできないのが残念ですが、雰囲気はつかめるのではないかなと思います。あっちにもこっちにもカワイイ猫ちゃんがいっぱい!
個性あふれる猫ちゃんたち
犬派の私でさえ「これは猫を心から愛している人の絵だ」と感動できる作品ばかりです。猫は犬ほど個体差がないように思っていましたが、画伯の手にかかれば性格まで顔に表れているようです。思わずくすっと笑えるユーモアも込められています。
30mの大作・『猫浜物語』
一番の目玉は30mにもなる続き絵物語『猫浜物語』です。絵も文章も中浜画伯が描かれて(書かれて)います。お話は帝・淳仁天皇と愛猫・こまとの愛情物語です。
淳仁天皇とたまとチヨ
道鏡の陰謀によって淡路島に流されてしまった淳仁天皇。大好きな帝を追って旅をするたまの冒険が描かれています。旅の途中で出会った美しいメス猫・チヨとのラブストーリーもあり、たまの愛情深さに胸が切なくなるような思いがしました。
ぜひ現地でご覧になってくださいね
これ猫好きの人にはたまらないだろうなあ。泣けます。
この大作はぜひ現地でご覧になってくださいね。
ネコが幸せなら人間もきっと幸せ
入り口の看板にはこう書かれていました。
人間が幸せでもネコが幸せとは限らないが、ネコが幸せなら人間もきっと幸せである。
素敵な言葉ですね。世界中のネコたちに幸あれ!(2018年05月05日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
淡路市立 中浜稔 猫美術館(あわじしりつ なかはまみのる ねこびじゅつかん)
住所 :兵庫県淡路市浦668-2
電話 :0799-75-2011
休館日:毎週月曜日
時間 :10:00~18:00
入館料:大人620円
駐車場:無料
関連URL:淡路市立中浜稔猫美術館