新潟県佐渡ヶ島の一級珍スポットと言えば佐渡歴史伝説館です。佐渡に流された順徳天皇、日蓮聖人、世阿弥ロボが佐渡の歴史を演じてくれます。最後にはお客さんをびっくりさせるような演出が! 私も思わず声を出してしまいました。
800年昔の世界にタイムスリップ!
佐渡歴史伝説館は「800年昔の世界にタイムスリップして、佐渡ヶ島の歴史を体感してもらう」というコンセプトでできたミュージアムです。しかも佐渡へと流された歴史上の3人物がハイテクロボとして名場面を演じてくれるというのだから面白いですよね。
第一のロボット・順徳天皇
順徳天皇(じゅんとくてんのう)は鎌倉時代の承久の乱に敗れて、佐渡へ流されました。その後21年間とうとう京に帰ることなく46歳で崩御されました。佐渡でお生まれに鳴った順徳天皇の第一皇女・慶子様もロボットとして案内してくれますよ。
第二のロボット・日蓮聖人
日蓮聖人も鎌倉時代の人で1271年に配流となりました。「南無妙法蓮華経」というお題目をとなえると救われるという日蓮宗の宗祖ですね。これは処刑の直前の稲光によって、すんでのところで命が助かったという名場面。
命がけで法論を交わす日蓮聖人
佐渡ヶ島に流された後、寒風が吹きすさぶ塚原の草堂で、寒さと飢えに耐えながらつめかけた諸宗の数百人にも及ぶ僧侶たちと法論を交わす日蓮聖人。この問答は後に「塚原問答」と呼ばれるようになりました。す、すごい気迫が伝わってきます。
第三のロボット・世阿弥
そして世阿弥(ぜあみ)。彼は室町時代の申楽師(室町時代に成立した日本の伝統芸能)で将軍・足利義教に疎まれて1434年に佐渡にやってきました。日照りが続き島民が飢えと乾きに苦しんでいる時、世阿弥が雨乞いの舞を踊ると、急に大粒の雨が降り出したといいます。
世阿弥さん、もはや神! 人を超えた舞を見られた島民がちょっと羨ましい。
第四・五のロボット・佐渡ヶ島の老夫婦
こちらは酔っ払いのおじいちゃんロボと、猫を抱いて居眠りしかけのおばあちゃんロボが、佐渡の伝説を語ってくれるコーナー。薄暗い中、囲炉裏を囲んで地元の老人のお話を聞くなんて素敵な演出ですよね。小さな男の子も熱心に聞き入ってます。
素晴らしく良くできたハイテクロボ
これまでも数々の珍スポットでロボットを見てきましたが、佐渡歴史伝説館は格別出来がいいですね。特に話す時に頬が上がったり、シワが伸びたり縮んだりする様子が人間そっくりでびっくりしました。動きもなめらかで実によくできたロボットですね。しかもなんと猫までちゃんとしっぽを動かすんですよ。細かい〜!
お座敷に座って写真を撮るのもOK
「ここにねまってタイムスリップ お写真どうぞ! 佐渡のさき織りベストを着ればもう佐渡」と書かれていました。「ねまって」ってなんだろうと調べてみると、佐渡弁で「座って」ということみたい。なるほど。ここに座っちゃっていいのね。インスタ映えできるかも?
意外に盛りだくさんの充実した博物館
この博物館では一つのシーンを見ないと次のシーンへ行けないという縛りがありますが、それだけしっかりと歴史を学ぶことができました。
佐渡歴史伝説館はこのロボットミュージアムだけでなく、佐渡の名物が食べられるレストラン、平安時代の装束を着られる着付け体験に、お土産ショップ──など意外にも結構充実した施設でした。
見る人をびっくりさせるあるしかけが!
でもそんなことよりも、私の心にがっつりと刻み込まれた強烈な演出があるんですよ。私はあまりに驚いて「わっ!」と声を出してしまったんですよね。まあ他に誰も来場者がいなかったので恥をかくことはなかったんですが。
ネタバレになりますので、もしどうしてもそれが知りたいという方はこの画像をクリックしてみてくださいね。
またしてもまんまとやられてしまいました
いやはや、すっかりやられてしまいました。この演出を考えたのいったいどなたかしら? 実は私、これと全く同じしかけにまんまとはまって驚いてしまったことがあるんですよ。それがどこかというのは、珍スポットマニアならすぐに分かるかも?(2019年05月05日訪問)【麻理】
追記
佐渡歴史伝説館の動画を作りました。ロボットの動きをぜひ御覧ください。
参考文献
地図&情報
佐渡歴史伝説館(さどれきしでんせつかん)
住所 :新潟県佐渡市真野655番地
電話 :0259-55-2525
休業日:年中無休
時間 :08:30~17:00(4月~11月)09:00~16:30(12月~3月)
入場料:大人900円
駐車場:無料
関連URL:佐渡歴史伝説館