長崎で一番人気の観光地と言えば、グラバー園でしょう。明治時代の洋館を敷地内に移築復元したクラシカルな庭園です。ここには日本最古の心霊写真があるんですって。これって本物?
年間100万人が訪れる人気スポット
旧グラバー住宅は長崎に住んでいた英国人商人のトーマス・グラバーが1863年に建てた洋館で国の重要文化財となっています。またフレデリック・リンガー、ウィリアム・ジョン・オルトの旧住宅とともに、敷地全体をグラバー園として一般公開しています。年間100万人以上が訪れる人気スポットです。
観光客が見向きもしない奇妙なものとは?
グラバー園は「明治日本の産業革命遺産」の一つとして2015年の世界遺産リストにも選ばれましたから、長崎に来たらグラバー園──と足を運ぶ観光客もたくさんいます。でもそんなグラバー園の中に、ほとんどの観光客が見向きもしないとても奇妙なものがあるのです。
展示パネル・ハナの結婚式
それがこれ。旧グラバー邸に展示してある「ハナの結婚式」と題された写真です。トーマス・グラバーの長女・ハナさんの結婚式風景を撮影したもの。書籍『最新日本の心霊恐怖スポット100』によると、この写真は長崎の人でもめったに知らない日本最古の心霊写真と言われているんだとか。
写真に写る奇妙なものとは一体……
和服姿の日本人と西洋人が一緒に写っていて珍しいけど、特に変なところはなさそうですね。でも背景にある建物の窓ガラスに注目してみてください。何かが写っていますよ。
こちらをうかがう着物姿の女性が!
お分かりいただけただろうか(某心霊番組的に)? 山高帽の男性の左側に着物を着た女性がじっとこちらをうかがっている。でも襟から下の部分は薄くなって消えてしまったかのようである。結婚式に参加したいけれど参加できない恨みであろうか──。
なんてね。
はたして真相はいかに?
当時の写真は露光時間(シャッタースピード)が長く、しばらくじっとしている必要がありました。おそらく女中さんがこっそり覗いていて、すぐに窓辺を離れたためにこんな風に写ってしまったのかもしれません。
でももしかしてもしかすると本物の心霊写真かも──? グラバー邸を訪れたらぜひ「ハナの結婚式」のパネルを探してみてくださいね。(2007年11月11日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
グラバー園(ぐらばーえん)の心霊写真
住所 :長崎県長崎市南山手町8-1
電話 :095-822-8223
休業日:年中無休
時間 :08:00~18:00(※特別期間を除く)
入場料:大人620円
駐車場:なし
関連URL:グラバー園公式ウェブサイト