2010年にできた日本で一番南にある神社「宮古神社」【宮古島】

宮古神社
当ブログでは便宜上、御嶽に「神社」というタグをつけていますが、厳密に言うと両者は別。宮古島宮古神社は御嶽を除けば、おそらく島唯一の神社、それも日本で一番南にある神社です。

出来立てホヤホヤの神社

宮古神社
宮古神社(みやこじんじゃ)は前回ご紹介した漲水御嶽(はりみずうたき)のすぐ近くにあります。この宮古神社、実は2010年に旧宮古神社から大神様を移したばかりの真新しい神社。私が訪れたのは完成1年後。出来立てホヤホヤ。ピッカピカの建物です。地元の方は新宮古神社と呼んでいるみたい。

宮古島一の霊場・御嶽と蛇婿入りの民俗学「漲水御嶽」【宮古島】
宮古島に到着した最初の日に漲水御嶽で旅の無事を祈りました。八重山にはたくさんの御嶽がありますが、ここは宮古島で最も格式の高い霊場。現在も地元の人々に厚く信仰されています。

現在は6柱を祀っている

宮古神社
もともと宮古島には熊野三神(伊弉冉尊(いざなみのみこと)・速玉男尊(はやたまおのみこと)・事解男尊(ことさかおのみこと))を祀る宮古権現堂があり、1925年(大正14)に(旧)宮古神社が建てられました。

その時に祭神・豊見親三神(与那覇勢頭豊見親恵源命・仲宗根豊見親玄雅命・目黒豊見親定政命)と合祀され、今は神様6柱を祀っています。

あまりにも美しすぎる墓3つと離島の歴史「豊見親墓」【宮古島】
あまりにも美しすぎる宮古島アトンマ墓。ツタに覆われ森の奥深くに眠るアンコールワット遺跡のよう。18後半〜19世紀前半の築造と言われています。アトンマとは後妻の意味です。

赤い瓦と鴟尾が特徴的

宮古神社
総事業費は3億円。釘を一本も使っていない宮大工さん渾身の神社です。でも神社と言っても、そこは宮古島。赤い瓦が沖縄独特の雰囲気を醸し出しています。屋根の上に鴟尾(しび:金色の飾り)がありますね。唐招提寺とか東大寺などお寺の飾りなのかなと思ってましたが、神社にもつけたりするのね。

シーサー風の狛犬と芝生

宮古神社
狛犬もどことなくシーサーっぽい気がしますね。このシーサーは随分年季が入っていますが、それもそのはず。旧宮古神社のものを使っているんですね。神社には珍しく芝生が植えられていますし、内地のデザインと沖縄のデザインが融合していて実にユニークです。

普段はもっと賑やかなのかな

宮古神社
地元の方が厄払いなどに訪れているそうで、宮古神社は漲水御嶽とともに島の方々の大切な信仰の場所になっています。オリックス球団がキャンプインの際にお参りしたこともあるそうですよ。私が訪れたのは夕方だったので誰もいませんでしたが、普段はもっと賑やかなのかもしれません。

知る人ぞ知る宮古神社

宮古神社
すぐ近くの漲水御嶽はどのガイドブックにも載っていますが、宮古神社は観光客にはあまり知られていない様子で残念です。とてもめずらしい建築ですので一見の価値有りなのになあ。宮古島に旅行に来た際は、初日に旅の安全祈願をしてみませんか?(2011年04月18日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

宮古神社(みやこじんじゃ)

住所 :沖縄県宮古島市平良字西里5-1
電話 :0980-72-6137
時間 :拝観自由
拝観料:無料
駐車場:無料
関連URL:宮古神社 沖縄県宮古島市鎮座 公式ホームページ

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