岐阜県の飛騨大鍾乳洞・大橋コレクションは2007年03月に金塊が3人組の男に盗まれたニュースで名前が知れ渡りました。金塊はもう見られませんが、神秘的な大鍾乳洞をご覧あれ。
強奪された2億5000万円の金塊
大橋コレクション館の盗まれた金塊はおよそ100キロ、2億5000万円。犯人の3人組のうち2人は06月に逮捕、1人は逃亡中で現在指名手配されています。かつて金塊があった場所には事件を知らせるパネルのみ展示してありました。あーあ、触りたかったな。金塊。
一番注目されていたのは何もない空間
観光客のみなさん、金塊強奪事件の話題で大盛り上がり。「ほら、あの事件だよ、強盗の！」「（係員さんに）金塊はどうなったの？」他にも高価な美術品がいっぱいあるのですが、最も注目されていたのは盗まれた後の何もない空間でした。館内撮影禁止なので看板の画像をどうぞ。
一代で巨万の富を手にした故・大橋外吉氏
大橋コレクションとは、創設者の故・大橋外吉氏の蒐集した美術工芸品を展示したミュージアム。彼は一代で巨万の富を手にした地元の大実業家なんですよ。数々の美術品もすべて大橋氏個人の所有物です。
ジャンルはバラバラでも高価な美術品
北海に住む小型のクジラ・イッカクの二本牙を持つ珍しい標本や、徳川家ゆかりの品、巨大な景徳鎮（けいとくちん）の壷など、ジャンルはバラバラ。しかしながらお値段のはる芸術品がどっさり。しかも鍾乳洞もコレクションも、全てポンと旧丹生川村に寄付しちゃったと言うんだから、なんたる太っ腹。
大橋外吉氏が発見したという飛騨大鍾乳洞
続いて大橋外吉氏が発見したという鍾乳洞を見物します。800メートルにも及ぶ結構長い鍾乳洞ですよ。でも下がしっかり舗装されているので歩きにくくはありません。
神秘的かつ幻想的
ライティングに工夫があるのでより神秘的かつ幻想的に見えます。登ったり降りたりなどで通路の形状にも飽きません。気分やトゥームレイダーかトレジャーハンターか。夢の宮殿と名付けられたスポットは真っ赤なライティングで演出。
日本最強の珍スポハンターは？
昭和46年には高松宮殿下もご来訪。鍾乳石の一つを「王冠」とご命名されています。それにしても皇族の皆様は日本各地のあらゆる珍スポットに足を運ばれてますな。彼らは日本最強の珍スポハンターです。
最後はやっぱりお約束
これだけだと普通の観光地ですが、やはりそれは珍スポット。出口に巨大洞祖神がそびえ立っていますよ。総重量3トンという日本一の男子宝物石器。なでさすれば子宝、幸運に恵まれます。鍾乳洞の外やお土産屋さんにも男根型の像がちらほら。もらってかなり困るような洞祖神タオルなんかも売ってます。
再び金塊を見られる日を望む
肝心の金塊ですが、削られたりしてかなりちっちゃくなったものが警察に押収されているそうです。まだ事件が解決していないこともあっていつ戻ってくるか分からないとのこと。逃亡中の犯人が逮捕され、再び金塊が展示されることを祈ってます。（2007年10月21日訪問）【麻理】
参考文献
地図＆情報
飛騨大鍾乳洞（ひだだいしょうにゅうどう）・大橋コレクション
住所 ：岐阜県高山市丹生川町日面1147
電話 ：0577-79-2211
時間 ：08:00～17:00（11～03月は09:00～16:00）
休館日：年中無休
入館料：1100円
駐車場：無料（300台）
関連URL：飛騨大鍾乳洞＆大橋コレクション館
