不思議な赤の迷宮・4キロ続く千本鳥居「伏見稲荷大社」【京都】

伏見稲荷大社
京都伏見稲荷といえば無数に連なる赤の鳥居。ふもとから山の上まで4キロも続く千本鳥居です。新緑に鳥居の朱色が映えて壮観な眺めです。実は千本どころか1万基もあるんですよ。

平安京よりも古い歴史のある神社

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は和銅4年(711年)に建立されてから1300年もの歴史があり、平安京よりも古いと言われています。穀物の神である稲荷神(いなりのかみ)を奉っている神社は全国に数万社ありますが、その中でもここ伏見稲荷大社はそのトップである総本社なのです。

あちこちに神様のお使いのキツネ像

伏見稲荷大社
境内にはあちこちにキツネが奉られています。キツネは稲荷神のお使いであると考える民間信仰が中世より広まったからです。キツネは農業の始まりとともに人里に下りてきて、収穫と共に山に帰っていく習慣から結びつけられたのですね。キツネそのものが神様ってわけじゃないんですよ。

4キロにわたって続く1万基の鳥居

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社の一番の見どころは、なんと言っても鳥居。ふもとから山の上まで4キロも続く、千本鳥居です。新緑に鳥居の朱色が映えて壮観な眺めです。「千本鳥居」と言うものの、なんと1万基もあるのです。

色彩学にも適った朱色の鳥居

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社のサイトによると、朱(あけ)という言葉は、赤・明・茜など「明るい希望の気持ち」の語感があり、生命・大地・生産の力を宿すという信仰があるのだそうです。確かに色彩学でも赤色は興奮色とされ、エネルギッシュな色であると同時に血の色や死のイメージも内包します。宗教的な施設にはぴったりの色ですね。

不思議な磁場が渦巻くミステリーゾーン

伏見稲荷大社
どこまでも続く赤いトンネル。まるで迷宮に迷い込んでしまったような気持ちになります。時間と空間がぐにゃりとゆがんでいるような感覚に目眩を覚えるのです。鳥居の立つ稲荷山は神が宿る山と言われています。あなたも不思議な磁場が渦巻くミステリーゾーンを散歩してみてはいかが?(2006年05月13日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)

住所 :京都府京都市伏見区深草藪之内町68
電話 :075-641-7331
駐車場:無料(200台)
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