くぐってみよう! ちっちゃな鳥居がいっぱい「粟嶋神社」【熊本】

粟嶋神社
熊本県宇土市の粟嶋神社(あわしまじんじゃ)へやってきました。30cm四方のミニ鳥居をくぐれば病気の平癒・子授け・安産・良縁・厄除け・災難除け・諸業繁栄・などに霊験あらたか。

粟嶋神社、粟嶋神社、淡島神社と呼ばれる神社は、淡島神(あわしまのかみ)や少彦名神(すくなびこな)を祀っている神社で石川県から西、特に関西地方に多い。総本社は和歌山県淡嶋神社。
(再訪)人形、人形、人形!でも怖くない「淡嶋神社」【和歌山】
おびただしい人形、人形、人形──。和歌山県の淡嶋神社には供養のため毎年30万体もの人形が奉納されます。人形供養発祥の地、ひな祭りの発祥の地として信仰を集めてきた神社です。

粟嶋神社の鳥居は日本一小さく、かつ古い!

粟嶋神社
粟島神社と言えば、なんと言ってもこのミニ鳥居が特徴。「日本一小さい鳥居」という謳い文句を掲げる神社は結構あるようなのですが、熊本の粟嶋神社は「日本最古のミニ鳥居」。ただのミニ鳥居ではなくて、最も古い歴史ある極小鳥居なんですね。

日本一小さい鳥居をくぐり抜けることができる?「淡島神社」【長崎】
長崎県雲仙市は雲仙普賢岳で知られています。国見町に日本一小さな鳥居があるというので淡島神社へ行きました。鳥居をくぐり抜けられたら良縁や子宝に恵まれるそうですよ。
道祖の上にろうそくを絶対に立てないでください「道祖神」【佐賀】
佐賀県武雄市。ここでは昔から道祖神のことを塞神(さやのかみ)と呼び、下の病気や妊娠・安産の神として信仰してきました。地元では道祖神(さやんかみ)さんとして親しまれています。

境内にある石造りの鳥居3基

粟嶋神社
粟嶋神社の境内には縦・横およそ30cmほどの石造りの鳥居が3基あります。これらも相当古そうですが昭和25年に宇土の方々が奉納されたもので、比較的新しい時代のもの。でも鳥居の向こうにミニ鳥居が3基にょっきり出ているのは面白い風景ですね。

日本最古の鳥居はこれではありません

粟嶋神社
粟嶋神社の紹介サイトでもよくこの鳥居の写真が掲載されているのでうっかりこの3基が日本最古の鳥居かと勘違いしていまいますが、一番古いのはこの鳥居ではありません。でも参拝者はまずはこのミニ鳥居をくぐってお参りするので私もチャレンジすることにしました。

第一の鳥居くぐり

粟嶋神社
まず最初の鳥居。洋服が汚れないようにちゃんとゴザが敷いてあるのがありがたいです。これはすんなり通れました。頭と手を通してずりずりと匍匐前進するだけですね。

第二のとりいくぐり

粟嶋神社
2番目の鳥居。1番目の鳥居とほぼ同じ大きさなのでこれも問題なし。一緒に訪れた旦那様にもくぐってもらいましたが、平均体重の成人なら男性も女性もくぐれるのではないでしょうか。

第三の鳥居くぐり

粟嶋神社
そして3番目の鳥居。これが一番小さそうですが楽勝です。体を横にしてみましたが、横向きでも痩せ型の女性なら大丈夫です。3回腰を伸ばして運動することになるので、良いストレッチになりますね。

第四、第五の鳥居にも挑戦

粟嶋神社
でもミニ鳥居はこれだけではありません。私が訪れたのは端午の節句の時だったので、境内に五月人形の特設展示があり、そこに第4、第5のミニ鳥居が緋毛氈の上に置かれていました。よし、こちらもくぐってみましょう!

受験生に人気の合格ミニ鳥居

粟嶋神社
このえんぴつ型のミニ鳥居は、受験生がくぐると合格間違い無しと言われる「合格鳥居」です。普段は拝殿にあるものなのかしら。隣の鳥居には特に説明書きはありませんでしたが、だいたい合格鳥居と同じ大きさでなんなくクリアー。

まだある第六の鳥居!

粟嶋神社
やれやれ、いい運動になった──と一息ついているとさらに第6の鳥居があるではありませんか。これは砂利の上に設置されている石の鳥居です。ただこちらは地面が濡れていたために断念。大体他の鳥居と同じ大きさだから多分くぐれるんじゃないかな。はい、鳥居チャレンジ終了。

正真正銘、これが日本最古のミニ鳥居

粟嶋神社
いやいやいや、この第7の鳥居を忘れてはいけません。これこそが日本最古のミニ鳥居です。江戸時代の文化11年(1814年)に、重い病気に苦しんだ方が粟島神社の霊験により奇跡的に完治したことでお礼として奉納したもの。

別名・腰延鳥居(こしのべとりい)

粟嶋神社
昔のお百姓さんは人力に頼って農作業を行っていたので、足腰の痛みに苦しむ方が多かったのでしょう。この鳥居をくぐると腰が伸びて痛みが和らいだことから腰延鳥居(こしのべとりい)とも呼ばれています。今はくぐることはできませんが、この200年間に数え切れない人々がくぐってきたのでしょうね。

御灯明(おとうみょう)とは?

粟嶋神社
鳥居くぐりをしたら入り口右手にある御燈明(おとうみょう)へ。御燈明とはろうそくに灯りをともし、線香を焚き、その煙で体全体をさすり、自分の罪や穢れ(けがれ)を祓って神様のご加護をいただくもの。

安産・子宝祈願の男根・女陰木

粟嶋神社
目を引くのはやはりこの陰陽木です。私の目の高さぐらいまである大きな男根と女陰型の木。粟嶋神社は足腰の痛みの治癒だけでなく、安産・子宝のご利益もあるんですね。粟嶋神社は神前挙式の婚礼プランもあるんですって。ご結婚をお考えの方は古式ゆかしい神前結婚式はいかが?

いろんな種類のおみくじがありました

粟嶋神社
いろんな種類のおみくじも販売されていました。お守り付きのものが多く、カラフルで可愛らしいですね。この日は熊本珍スポット旅行の第一日目。旅の安全と珍スポット探訪の成功を祈願しつつ夫婦でおみくじをひいてみました。

夫婦ともども大吉! 旅行運も良し!

粟嶋神社
なんと夫婦ともども大吉! 「旅行:行先利得あり」と書かれていました。これは初日から縁起がいいですね。この記事からしばらく続く熊本県珍スポット特集、どうぞお楽しみに。(2017年05月05日訪問)【麻理】

追記

実は普段はくぐることができないのですが、粟嶋神社には03月のはじめ、春季大祭の3日間のみくぐることができるゴールドミニ鳥居もあります。神社創建380周年を記念して、熊本市の会社社長が寄進した鳥居だそうです。金運大アップを狙うあなたは霊験あらたかな黄金の鳥居もくぐってみてくださいね。

参考文献

地図&情報

粟嶋神社(あわしまじんじゃ)

住所 :熊本県宇土市新開町557
電話 :0964-22-1197
休業日:年中無休
時間 :09:00~18:00
拝観料:無料
駐車場:無料
関連URL:粟嶋神社

タイトルとURLをコピーしました