まあるい家が450棟立ち並ぶファンタジックな街。熊本県の阿蘇ファームランドです。健康増進・予防医学的な見地から建設されました。震度7の巨大地震に耐えたドームハウスに期待大!
450棟のドーム型ホテルが並ぶ阿蘇ファームヴィレッジ
園内は癒・泊・動・栽・食・買の6つのテーマに分かれており、中でも「泊」の阿蘇ファームヴィレッジは、450棟のドーム型ホテルで有名です。自然の地形を活かした森の中に客室が作られていて、宿泊客は林の木々や川など自然と触れ合いながら過ごすことができます。
健康の専門家によって監修された施設
阿蘇ファームランドの一番の特徴は、様々な分野の健康の専門家によって組織された「阿蘇ファームランド学術委員会」による監修を受けて造られていることです。園内にある運動施設で汗を流し、頭脳を鍛え、栄養たっぷりの美味しいご飯を食べて、ドーム型ホテルで休養を取る──ここに来れば否が応でも健康になってしまうという画期的な施設です。
幅広い年齢の方々が遊び感覚で健康づくりできる
訪れたときはあいにくの雨でしたが、ここには全天候型屋内施設もたくさんあるので大丈夫。乳幼児からお年寄りまで幅広い年齢の方々が遊び感覚で健康づくりができます。すごく革新的でユニークですね。見た目が面白いだけでなく、しっかりしたコンセプトに基づいていて好感度大。
妖精、コロボックルの家? ホビットの村?
ドームハウスの角がない丸い室内は心が落ち着きます。それぞれの部屋に門扉と専用ガーデンがついていて庭でお茶を楽しんだりもできるんですよ。木々に囲まれて小川が流れていて、まるで妖精かコロボックルの家、はたまたホビットの村のよう。癒されるー。
【動画】ヴィレッジの中を散策してみました
ヴィレッジの中を散歩してみました。地面はコンクリートではなく、足あたりが柔らかく水はけの良い舗装になっています。どれも似たようなドーム型の家に見えますが、内装のデザインはすべて異なっているそうです。中には露天風呂付きの部屋や大家族のためのメゾネットタイプもあるみたい。
トイレももちろんドーム型
トイレもご覧の通りドーム型で可愛らしいですね。入り口にはなぜかカラフルに彩色された実物大の牛オブジェがたくさん並んでいました。
本当は禁煙した方が健康に良いと思うんだけど……
こちらは喫煙者用のスモーキングルーム。健康増進のための施設だから、ここに来る方はまず完全に禁煙した方がいいと思うんですが……。まあそれだと厳しすぎるから仕方ないかな。
発泡ポリスチレンでできた画期的なドーム型建築物
このドームは発泡ポリスチレン(発泡スチロール)で出来ていて、日本で初めて「発泡ポリスチレンを構造材としたドーム型建造物」として国土交通省から認定を受けたもの。組み立て式で軽量、強風・積雪にも強く、耐震性は世界一の強度と良いこと尽くめ。
阿蘇ファームランドも熊本地震で被災
2016年04月、震度7の熊本地震にもびくともしなかったドーム型ホテルですが、園内の道路が地割れを起こしたり、ドーム型でない他の建物の壁が崩落したり、ガラスが割れるなどの被害を受けました。そのため園内の施設には「オープン準備中」の張り紙があちこちに貼られていました。
リニューアル工事が進む阿蘇ファームランド
私が訪れた2017年05月の時点で3分の1ほどの施設が工事中でした。震災後しばらく休園して2016年08月01日から営業を再開したものの、まだ復興工事が進んでいないのかもしれません。頑張れ、阿蘇ファームランド!
皮肉にも被災したことで有名になったドームハウス
皮肉なことですが阿蘇ファームランドは「巨大地震に耐え抜いたドームハウス」として全国的に有名になりました。ドームハウスは地震に強い、施工スピードが早い、断熱性が高いといった実用性もありますが、中に入ると心が落ち着く、よく眠れるといった精神的なメリットもあるからです。これは被災した方々にとっては大きな利点ですね。
今後ドームハウスの需要は増えていくのではないか
地震大国である日本ではこのようなドームハウスの需要はますます増えていくでしょう。お客様の心と身体を健康にするというコンセプトは時代を先取りした施設だと思います。被災をバネに頑張って欲しいと応援したくなるスポットでした。(2017年05月06日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
阿蘇ファームランド(あそふぁーむらんど)
住所 :阿蘇郡南阿蘇村河陽5579-3
電話 :0967-67-2100
時間 :営業時間は時期・施設により異なるので公式サイト確認
入場料:各施設で異なるので公式サイト確認
駐車場:無料
関連URL:【公式】阿蘇ファームランド 大自然健康テーマパーク